こまめに剪定をして風通しをよくします
■炭そ病の症状炭そ病はカビが原因の病気です。
野菜、草花、果樹、庭木、観葉植物などに多く発生します。
特定の植物だけに寄生するものと、
同じ病原菌がほかの植物にも寄生するものと2種類あります。
植物によって症状は変わりますが一般的には、
葉に円形の病斑点ができます。色は褐色でその中に黒い粒ができます。
湿度が高くなると、その黒い粒から胞子の塊がでて周囲に伝染します。
葉が古くなっていくと病斑に穴が開きます。
植物の中でも特にカキの被害は大変です。
花が咲く頃病原菌が潜伏し、果物が生長すると黒い斑点になり、
次第に円形の斑点になっていきます。
病気が発症した果実は早く熟し、落ちてしまいます。
枝にはへこんだ暗い褐色の斑点がつきます。
■炭そ病の発生しやすい植物・野菜イチゴ、トマト、ナス、キュウリ、コマツナ、ダイコンなどです。
・草花アネモネ、アマリリス、コスモス、シクラメンなどです。
・果樹カキ、クリ、ビワ、リンゴ、ブドウなどです。
・庭木アオキ、カエデ、アジサイ、ツバキなどです。
■炭そ病の対策病原菌は、発病株を栽培した支柱などに付着して冬を越します。
気温が上がって空気中に水分を含んでいくと、
胞子が空気に飛んでいき、広がって植物に付着します。
付着した胞子は湿度が高いと芽を出し、
表皮細胞から体内に入り込み、病斑を作っていきます。
その部分に水滴がかかると胞子が周囲に伝染し、
さらに病気の被害がひどくなっていきます。
炭そ病は湿度が高く、水はけ、日当たり、風通しが悪いと
発病しやすいのが特徴です。
こまめに剪定を行い枝や葉の茂りすぎを押さえ、
間隔を十分にとった植え方で栽培します。
水やりはできるだけ株元で行い、枝や葉が濡れないようにします。
鉢植え栽培の場合は、雨が降ったら濡れない場所に移動させます。
伝染してしまった部分は、切り取り焼却します。
被害がひどい場合は株ごと全部処分します。 薬剤を使う時は登録済みの薬を使います。
トップジン、オーソサイド水和剤などを規定量使用します。
- 2013-09-14