パセリ、小さな森のようです
■パセリ 栽培データ英名・学名 parsley・petroselinum crispum
形態 一年草・二年草
原産地 地中海沿岸
草丈/樹高 20cm〜40cm
開花期 5月〜6月
花色 白
栽培難易度(1〜5) 1
耐寒性 強い
耐暑性 普通
特性・用途 耐寒性が強い、初心者向き、長く収穫できる ■パセリ プランターの育て方・栽培環境パセリは冷涼な気候を好むため、
真夏と真冬は生育がほとんど止まった状態になります。
それでもとても丈夫な植物なので、
管理に注意すれば、枯れることなく育ちます。
半日陰〜日向まで育てることができますが、
一日中日当たりのいい場所で育てるより、
半日陰くらいの方が葉が柔らかくなります。
風通しが悪くなると、病気にかかりやすくなるので、
収穫をかねて常に風通しを良くしておきましょう。
・種まき3月〜4月と9月に種まきをすることができます。
ポットの種まき用の用土を入れて育苗してから、
プランターに苗を定植するか、
プランターに培養土を入れて直播きで育てます。
いずれの場合も、まずは育てる容器に土を入れます。
プランターの場合は、底が隠れるくらいの鉢底石を入れておくと、
水はけがよくなります。
3号ポットには複数の種をばら播きし、
プランターの場合は株間を20cm〜25cmほどあけて点播きをします。
パセリはあまり根を深く張らないので、
標準的なプランターで十分です。
65cmの標準プランターで、3株が目安になるので、
等間隔に3か所種まきをします。
種が隠れるくらいに薄く土をかぶせたら、
種が流れないように、そっと水を与えて土を湿らせます。
発芽するまでは土の表面が乾いていたら水を与えるようにし、
土が乾かないように注意します。
・間引き発芽した時に、複数の芽が出た場合、
間引きをして1本にする必要があります。
最初の間引きは、発芽がそろった頃です。
弱いものや色の悪いものなどを間引いて、元気な芽を残します。
2回目の間引きは、本葉が2枚ほどになったら行います。
この時も、生育の悪いものや弱いもの、
色が悪いものを間引いて、元気なものを残すようにします。
この時には、一か所に1株になるように間引きをしましょう。
パセリは春に植え付けると育てやすいです
・植え付け種から育苗したものや、お店で購入した苗を植え付けます。
植え付けも種まきと同じように春と秋に行うことができます。
真夏と真冬を避ければいつでも植え付けを行うことができますが、
寒さが厳しい地域は、株が大きくなる前に本格的に寒くなり、
しかも寒い時期が長いため、できれば春に植え付けます。
パセリは地中海が原産のハーブのため、
水はけの良い状態を好みます。
植え付ける前に、プランターには、
あらかじめ鉢底石と培養土を入れておきます。
培養土は市販の野菜用培養土でもいいですが、
ハーブ専用培養土を利用しても良いでしょう。
水やりをした時に、水があふれてしまわないよう、
ウォータースペースを数センチとっておくのがポイントです。
65cmくらいの標準プランターには、
3株ほど、植え付けることができます。
植え付ける時、深植えにならないように注意し、
プランターの土と苗の根鉢が同じくらいの高さになるようにします。
植え付けが終わった後は、プランターの底から出てくるまで、
たっぷりと水を与えておきます。
ハーブの寄せ植えを作っておくと便利です
・水やり土の表面が乾いていたら、たっぷりと水を与えるのが基本です。
夏の間は気温が高く、土が乾燥しやすいです。
乾燥に強いといっても、水切れさせると枯れてしまうので注意します。
反対に、冬は気温が低く土が乾きにくいです。
土の表面が乾いたなと感じてから、数日おいて水を与えるようにします。
・肥料パセリは一度植えると、一年収穫することができるため、
長期間の栽培となります。
途中で肥料切れにならないよう、定期的に追肥を行いましょう。
とはいえ、あまり神経質になる必要はありません。
1か月〜3か月おきに、化成肥料を少量ずつ与えます。
与える時は、株元から少し離れた場所にぱらぱらとまきます。
肥料を与え忘れてしまっても、
しばらくは枯れることなく育ちます。
日当たりが良いのに葉の色が薄くなってきたら、
肥料切れのサインです。
追肥を行いましょう。
花が咲くと香りが落ちるので小さいうちに摘み取ります
・収穫葉が茂ってきたら収穫ができます。
一度にたくさん収穫してしまうと、ストレスがかかるのと、
光合成する葉がなくなって元気がなくなってしまいます。
1つの株に15房ほどは残るように調整して収穫しましょう。
反対に茂りすぎると、風通しが悪くなります。
多すぎず少なすぎずの状態を保ちましょう。
キアゲハの幼虫に何回丸坊主にされたか!
■病害虫パセリそのものに強い香りがあるため、害虫はあまりつきません。
ところが、キアゲハの幼虫だけはセリ科の植物の葉を主食とするため、
むしゃむしゃと食べてしまいます。
卵を産み付けられたのに気付かず、幼虫を野放しにしておくと、
あっという間に丸裸にされてしまいます。
キアゲハの成虫がひらひらと飛んでいるのを見つけたら、
卵を産み付けたと考えましょう。
卵自体はとても小さく、見つけにくいですが、
よく目をこらせば見えます。
虫めがねなどを使って卵を見つけて取り除くか、
孵化してから幼虫を捕殺するようにします。
■参考・春の香味野菜たち|画像と育て方・夏の香味野菜たち|画像と育て方
- 2015-07-13