
レディ・ラック Lady Luck ハイブリッドティー
8月のバラは、夏の辛い暑さと乾燥によって生育がストップします。
芽は伸びても枝は短くなりますし、シュートも徐々に発生されなくなり、
花持ちも悪くなっていきます。
庭植えの場合でなく、鉢植えにも言えますが、
8月のバラのお手入れは、なんといっても、水やりが重要ですので、
秋の開花に向けて、ていねいな手入れを続けましょう。
■ハイブリッドティーとフロリバンダの庭植えの管理
・水やり
葉より蒸散する水分量が多くなる8月は、水やりが重要となります。
毎日少しずつの水やりを行うと、水分のある場所に根が寄ってしまうため、
水を1日でも忘れると、しおれてしまうようになります。
潅水量としては、15リットル〜30リットルほども必要となりますので、
毎日の水やりが難しい場合は、2〜3日に1回まとめて与える方が無難です。
8月は特に乾燥するのが早いので、雨の降らない時期が続く時は、
葉の汚れを取るために、霧吹きなどをするのも有効です。
夏の剪定、肥料を与える時の水やりはとても重要ですので、
忘れずに行うようにしてください。
・肥料
8月も引き続き、追肥を行います。
液体肥料を使用する場合は、1000倍液を7日〜10日に1回、
1株に対して肥料を2リットル〜3リットルほど与えます。
速効性の化成肥料を使用する場合は、10日ごとに計3回、
1株に対して15グラム〜20グラムほど与えます。
また、この時株元より離してばらまき、その後、水やりを忘れずに行います。
1番花終了後に緩効性化成肥料を与えた場合は、8月頃その効果がなくなります。
そのため、1株あたり100グラム〜200グラムを追肥します。
速効性化成肥料同様、ばらまいた後に水やりを行います。
追肥後は、株元にピートモス、腐葉土、わらなどを3センチほど敷き詰めれば、
雑草・乾燥防止に役立ち、病気から守ることができます。
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ヘルムート・シュミット Helmut Schmidt ハイブリッドティー
8月の高温期は、ハダニなどの害虫に注意しなければなりませんが、
病気は、夏の暑さと、降水量が少なくなるために、乾燥して減少します。
しかし、乾燥や高温による生育の悪さも目立つことがありますので、
しっかりと管理は怠らずに行いたいところです。
■ハイブリッドティーとフロリバンダの庭植え作業
・生育中の株、生育の悪い株の管理
生育中の若い枝に関しては、剪定後伸びるスピードが極めて早いので、
剪定の適期よりは、少々遅らせるようにすると良いでしょう。
元気に生育している段階の木を深く切ってしまうと、
一時的に生長が止まってしまうこともあるので、十分注意してください。
生育の悪い株の剪定は、枝の先端にある5枚葉の上で切るようにし、
深く切り過ぎないようにします。
・植え付け、移植
8月の暑い時期は、植え付け・移植は行いません。
・台風の注意点
風・雷雨による影響で枝が折れてしまったりすることが懸念されますが、
その時に刺で葉が傷つき、そこから病気にかかる可能性も考えなくてはいけません。
そのため、予め台風の予報をチェックするようにして、台風が訪れる時は、
できるだけ、病気の予防剤を散布するようにしてください。
・病気
雨の降らない高温期であれば、病気の発生も少なくなりますが、
雨が降れば、湿度によってうどんこ病や、黒星病や発生する可能性は充分にあります。
・害虫
ゴマダラカミキリ、ドウガネブイブイ、ハダニ、オンシツコナジラミ、
ホソオビアシブトクチバ、チュウレンジハバチなどに注意してください。
・株の増やし方
挿し木は、良い枝さえあれば行うことができます。
交配したもの、種まきしたもの、芽接ぎも可能となります。
■参考
・バラ 挿し木の方法 画像つき
*バラのお写真は、ローズ・ブランシュさまにご協力いただきました。
http://bara.hanasozai.com/
素晴らしいお写真をありがとうございます。
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