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涼しげで美しい花です


ホテイアオイの花は、7月から10月頃に開花します。
葉の間から花の茎が勢いよく伸びていき、
ヒヤシンスのように豪華な花を、数輪から十輪以上咲かせます。

花は薄紫で、中央に黄色と濃い紫の模様があり美しいです。
つぼみは朝の陽ざしで開花し、夜になるとしおれて、
翌日には、新しいつぼみが開きます。
観察していると、たいへん興味深い植物です。


■ホテイアオイ 花を咲かせるには?

1. 室内栽培の場合
室内は屋外に比べると、日当たりの良い窓辺などでも、
どうしても、日照不足になりがちです。

一番良いのは、屋外の日光が当たる場所で育てることですが、
どうしても室内で育てたいということであれば、
水草用のライトを当てるようにすると、
日照不足がいくらか解消し開花させることができます。


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日光をたいへん好みます


2. 屋外栽培の場合
屋外であっても、日当たりが悪い場所で育てていれば、
やはり花つきが悪くなってしまいます。

できる限り日当たりの良い、
半日以上は直射日光が当たる場所で育てます。

真夏の直射日光でも、ホテイアオイは枯れることはありませんので、
心配せずに、じゅうぶん日の当たる場所で育てます。

ただし、水量が少ない場合は、
容器や水に直射日光が当たるような状態だと水温が極端に上がり、
ホテイアオイや一緒に育てているメダカなどがゆだってしまいます。

日光はホテイアオイにだけ当たるようにして、
容器にはなるべく当たらないように工夫します。 


また容器を発泡スチロールやすいれん鉢などにすると、
ホテイアオイやメダカなどにとっても、快適になります。


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メダカを育てると、そのフンが肥料になります


3.肥料の与え方
ホテイアオイは肥料を与えると爆発的に増えたり、
巨大化したりするので、基本的には与えません。

ですが、育てている環境や育ち具合によっては、
少し入れた方が良い場合があります。

ホテイアオイを育てている容器に、
メダカなどの生き物を一緒に入れているのであれば、
その生き物のフンなどが肥料の代わりとなります。

ところが、ホテイアオイのみで育てている場合、
花つきが悪くなることがあります。

その場合は、ホテイアオイを育てている容器の底に、
赤玉土や田んぼの土などを入れることで解消できます。 


用土に肥料分がまったくない場合は、
緩効性の固形肥料をごく少量埋め込んでおきます。

花つきが悪かったり、育ち具合がよくなかったりしても、
決して大量に肥料を与えないように気を付けます。

また、ホテイアオイとは別の場所でメダカなどを育てている場合は、
水替えの際にメダカを育てていた水をホテイアオイの容器に入れるだけでも、
肥料としての効果が期待できます。

■参考
・ホテイアオイの育て方
・ホテイアオイの越冬
・ホテイアオイの増やし方