
毎年咲かせたいです
6月中旬のカサブランカ、つぼみができています
■去年は花が咲いたのに今年は咲かない理由は?
カサブランカなどユリは、球根に栄養を溜めて越冬します。
その溜めた栄養を使って、翌年に花をつけるのです。
しかし、その栄養が不十分だと、花芽がつかなかったり、
小さい花しか咲かないといったことが起こります。
◎翌年も花を咲かせるには?
1.花後は、花がらを切る
花がらをそのままにしておくと、種を作ろうとしてしまいます。
種を作るのに体力を使ってしまうと、球根に栄養が回りません。
2.葉は枯れるまで残しておく
花がらを切った後も、葉は光合成をして栄養を作る役割があるので、
残しておき自然に枯れさせるようにします。
寒くなってきてだんだん枯れてきたら、地上部は刈り取ります。

ユリの球根のしくみ
3.植え付ける深さを守る
カサブランカなどユリには下根と上根があります。
下根は球根の下から伸びてくる根のことです。
上根は球根から伸びて地上に出るまでの間の茎から伸びる根です。
上根が伸びてからは、地中の栄養や水分を吸収するのは、
上根が主となるので、どちらかというと上根の方が重要です。
カサブランカの球根の植え付けえる深さを浅くしてしまうと、
上根を伸ばすスペースがないために、
十分な栄養や水分を吸収できなくなってしまい、
球根を肥らせることができなくなります。
植え付けの目安は球根3つ分くらいの深さです。
鉢で育てるのであれば、深鉢の方が良いでしょう。
4.植え付け時期を守る
カサブランカの球根を肥らせるためには上根が重要ですが、
上根を伸ばすためには下根が大切です。
球根を植え付ける時期は10月〜11月が適期です。
1月まで植え付けることもできなくはないですが、
適期のうちに植え付ければ、下根を十分に伸ばすことができ、
その後の生育もよくなります。

ユリの蕾が開かないのは?
■蕾がついたが、開かない理由は?
カサブランカは半日陰の環境を好みますが、
日照不足になるとせっかくの蕾を開かずに、
終わらせてしまうことがあります。
真夏の直射日光や西日のような強い光は葉焼けなどを起こしたり、
土の温度が上がり過ぎて根が傷んだりしますが、
午前中のまだ柔らかい光は必要とします。
西日が当たらない場所や、建物の東側などで育てると良いでしょう。
■参考
・ユリ 育て方 12ヶ月
・カノコユリ(鹿の子百合)の育て方
・カサブランカ(ゆり、百合)の球根の植え方
・鉄砲百合(てっぽうゆり・テッポウユリ)の育て方
・黒百合(クロユリ)の育て方、栽培方法
・スカシユリ アジアティックハイブリッドの育て方
・マドンナリリーの育て方
・ユリの葉が枯れる、落ちる
・ユリ 良い花を咲かせるには?
・ユリ 球根が腐る理由は?
・ユリ根とは?|手軽に育てられる高級食材
・ユリ 球根の耐寒性が心配です
・ユリの球根がなくなる理由は?
・ユリの球根が小さくなる理由は?
・ユリ球根 大きさと花数は関係ありますか?
・ユリの植え替えは毎年必要ですか?
・ユリの植え場所は?
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◎カサブランカの育て方