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庭や塀にブドウがなっていたら嬉しいですね


家庭でのブドウ栽培は、やや難しいのですが、
要所をおさえて育てると甘くておいしいブドウがなります。

つる性植物ですので日よけにもなりますし、
生長していく果実を観賞するのもとても楽しいものですね。


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ブドウの花


■ブドウの肥料は?

ブドウは土に対する適応性が広いため、
土にそれほど神経質になる必要はないでしょう。

しかし品質の良い果実の収穫を目指すのであれば、
通気性、排水性が良い環境にすることが大切です。

1.ブドウの肥料サイクル
ブドウは基本的に元肥でできた、
土中の養分を使って肥大期まで生長し、
その後追肥で色と肥大と味を作りあげます。

さらにお礼肥で翌年の養分を補い、
その養分で翌年の本葉8枚程度まで生長します。
このサイクルを上手く利用して、
肥料が切れないようにすることが重要です。

2.元肥
他の果樹に比べて、土の最適pHがやや高めで、
カルシウムとマグネシウムを必要としますので、
土壌診断をして必要に応じて養分を補給します。

基本的には化成肥料、堆肥などの有機物を施します。
鉢植えの場合は、有機固形肥料を与えましょう。

庭植えの場合は、10月下旬から11月上旬ごろに、
鉢植えの場合は2月の上旬を目安に元肥を施します。 



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実っていくブドウ


3.追肥
追肥は庭植え、鉢植えともに、
実がつきはじめたころを目安に与えます。

ブドウは肥料に敏感だと言われますが、
家庭菜園では肥料の与え過ぎに注意します。
元肥と同じ化成肥料、堆肥を施します。

チッ素の過不足は生長や葉色、
花ぶるい(開花するのに着果が少ない)や、
果実の着色に影響を与えます。

過剰投与や投与時期の遅れは、
耐寒性を低下をさせますので気をつけましょう。

リン酸、カリ、チッ素の三要素の中ではチッ素をやや多めに考えます。

4.お礼肥
ご苦労さまの気持ちをこめて来年への養分補給のために、
9月を目安にお礼肥を与えます。
元肥の3分の1程度の量を与えましょう。
元肥と同じものでかまいません。


ブドウは肥料に敏感です。
土の状況によって必要な肥料が異なりますので、
毎年、生育や果実の様子を観察し、
多いもの足りないものを判断して、
肥料の分量をコントロールしていくと、
甘くておいしいブドウが多く収穫できるはずです。

■参考
・ブドウ 実がならない理由は?
・ぶどうの育て方1、おいしい実をいっぱいつける
・ぶどうの育て方2、剪定、摘果と袋かけ
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