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元気に咲くので、育て甲斐のある花です


ハイビスカス(Hibiscus)は、アオイ科フヨウ属の熱帯花木です。
花色や花の形が豊富で育てやすく、3000品種もあるそうです。


■ハイビスカスの品種

ハイビスカスには大きく分けて、3つのタイプがあります。
それぞれに少しずつ性質が違うので、育て方にも多少の差があります。

だいたいの性質の違いを頭に入れておくと、
お気に入りのハイビスカスを枯らせずに楽しむことができます。



bussouge (2).jpg アカバナ
・オールドタイプ=Old type(在来系、ヨーロピアン系)
一般的によく流通している。花の大きさは10cm前後。
花つきがよく、晩春から秋まで花を咲かせる。
沖縄の赤花(アカバナ)=ブッソウゲもこちらの仲間。

冬も10℃以上の気温が望ましいが、
最低5℃程度までは枯れることはない。



H. schizopetalus.jpg フウリンブッソウゲ 
・コーラルタイプ=Coral type
原種に近いタイプで、枝や花が枝垂れるものが多い。
花の大きさはオールドタイプより少し小さめで、
10cm以下のものがほとんど。

花つきは3タイプの中で一番よく、晩春から秋まで休まず先続ける。
フウリンブッソウゲ(H. schizopetalus)もこの仲間で、
珊瑚のような愛らしい花が揺れる姿が魅力。

オールドタイプ同様、冬も10℃以上の気温が望ましいが、
最低5℃までは枯れることはない。



Orange flamingo .jpg オレンジフラミンゴ
・ニュータイプ=New type(ハワイアン系)
流通はあまりされていないハイビスカス。
花がとても大きく、15cm〜20cmもある。

性質が3タイプの中で一番弱く、
真夏の暑い時期などには花をつけなくなる。

耐寒性も3タイプの中で一番弱く、
10℃以上の気温がないと、株が弱って枯れてしまう。


■ハイビスカスの育て方

・栽培環境
ハイビスカスは日当たりの良い場所をたいへん好みます。
ただし、真夏の西日など、強すぎる直射日光に当たると、
葉が焼けることがあるので、その場合は、
半日陰の場所に移動するのが良いです。

耐寒性はあまりないので、霜が降りる前に室内に取り込み、
冬の間は日当たりの良い場所で栽培しましょう。

・植え付け
植え付けの適期は5月〜6月です。
この頃に苗や鉢物などが店頭で並び始めます。

ハイビスカスは根の生長が盛んですので、
鉢物であっても、1回りか2回り大きい鉢に植え付けると、
その後の花つきの良さが違ってきます。

用土は水はけの良いものを使うようにしましょう。
小粒の赤玉土7と腐葉土3をよく混ぜたものや、
市販の培養土でも大丈夫です。

自分で土を混ぜる場合は、鉢の大きさが6号を超えた場合、
赤玉土は中粒のものを選ぶようにしましょう。

・植え替え
ハイビスカスは根の生育が旺盛です。
1年に1回は植え替えをしましょう。
適期は4月〜6月です。

植え替える時は1回りか2回り大きい鉢に植え替えますが、
何年か育てると、これ以上は鉢を大きくしたくない場合もあります。

その場合は、鉢から株を抜いた後に、優しく土をほぐします。
その後、黒く傷んでいる根を取り除き、根を三分の一ほど切って整理します。

根を整理したら、新しい用土で同じ大きさの鉢に植え付け、
たっぷりと水やりをしてください。

ハイビスカスの根を整理すると、一旦少し株が弱りますので、
1週間〜2週間は半日陰に置き、徐々に日向に移動します。


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二重、八重のものもあります


・水やり
土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷり与えます。
夏の間は、水の蒸散が激しく、ハイビスカス自体の吸い上げも良いので、
朝に水を与えても、夕方に土が乾いているなら2回与えるようにします。

涼しい季節は、土が湿っている時は水を与えないようにします。
湿気が多くなると、根腐れを起こしダメージを与えます。

冬の間は土も乾きにくいので、水やりの頻度は下がります。
土の表面が乾いてから2日〜3日経ってから水やりするようにしましょう。

ただし、暖房が効いている部屋などに置いている場合は、
蒸散が激しくなるので、土の表面が乾いてから、
1日〜2日経った頃に水を与えるようにします。

・耐寒性
3つのタイプによって、それぞれ耐寒性に多少の差がありますが、
いずれも冬は室内で管理するのが安心です。

室内管理する場合は、日当たりのいい窓辺などに置きます。
ただし、窓辺は夜になると意外と冷えます。
ですので、昼間は日当たりの良い窓辺に置き、
日が暮れたら窓から離れた場所に移動するのが最適です。

・施肥
休眠期である冬には肥料は必要ありません。
4月〜10月頃まで、2ヶ月に1回緩効性の固形肥料を与えるようにします。

ただし、生育期は肥料をとても必要としますので、
葉の色が悪くなったりして肥料切れのサインがあれば、
規定量に薄めた液肥を与えるか、緩効性の固形肥料を、
1ヶ月に1回のペースにするなどして、様子をみましょう。


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洋風はもちろん、和風にも似合うのが魅力です


・剪定
◎2番花を咲かせる剪定
春遅くから咲き始め、暑さが本番になる頃に、
一旦花が落ち着いて咲かなくなることがあります。

その場合は、一度切り戻しをすると、
また脇芽が育ち、秋に花を咲かせるようになります。

枝の先から三分の一ほど、葉の付け根に脇芽が見ている場所で切ります。
枝が混みすぎている場所があったら、根元から切るようにします。

こうすることで、株の中心にも日が入り、
風通しもよくなり、丈夫に育ち病気などに強くなります。

切り戻しをした後は、花が再び咲くまでに少し時間がかかります。
そのため、切り戻しは7月末までに済ませるようにしましょう。

また、あまり短く切り過ぎると、
株が弱って花が咲きにくくなるので、
短く切り戻すのは控えましょう。

◎冬越しのための剪定
だんだん寒くなってくる11月頃、冬越しのために室内に取り入れます。
その前に、株をコンパクトにする剪定を行います。

だんだん生育がおさまってくる10月〜11月上旬が適期です。
まず、混みすぎている場所は枝を間引き剪定します。

黒く傷んでいる枝や、細すぎる枝も切ります。
残す枝を半分〜三分の一の長さになるように切ります。

・増やし方
ハイビスカスは、挿し木で増やすことができます。
時期は5月〜6月か、10月〜11月上旬に行います。

まず挿し穂を用意しましょう。
その年に新しく伸びた充実した枝を選び、
3節つけて10cm程度の長さに切ります。

葉を2枚残し、それ以外は枝から切ってしまいます。
残した葉も、半分くらいの大きさに切ります。

付け根側の切り口を再度斜めに切り、
水を入れた瓶などに挿して1時間ほど水上げをさせておきます。

プランターや平鉢に赤玉土などを入れて湿らせ、
水上げした挿し穂を優しく挿します。

発根するまでは明るい日陰で乾かさないように管理しましょう。
10月〜11月上旬に挿し木をした場合は、十分に育つまでに寒くなるので、
湿った土が凍ったり、霜が降りないように注意します。


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早期発見が病害虫を防ぎます


■病害虫

アブラムシ、ハダニ、ハマキムシに注意する必要があります。
アブラムシは発生してすぐの数が少ない状態であれば、
粘着テープなどにくっつけて捕殺することができます。

ハダニは高温乾燥した状態で発生することが多いので、
風通しの良い場所に置き、鉢と鉢の間も空けるようにし、
定期的に葉の裏にも水をかけてあげるなどして予防します。

ハマキムシは葉を巻いた中で生活する幼虫です。
巻いた葉ごと切り取り、処分しましょう。

いずれの害虫も、発生してから薬剤で退治することができます。
あまり薬を使いたくないということであれば、
症状が軽いうちなら捕殺して済むことがあります。

年中発生する可能性のあるものばかりですので、
葉の裏や茎など、よく観察するようにしてください。

■参考
・ハイビスカス 咲かない理由と対策
・ハイビスカス 植え替え
・ハイビスカスの冬越し
・アブラムシ 駆除 無農薬
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