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容器栽培のニンニク C)morisoba


ニンニクは、植え付けから収穫の期間が少し長いですが、
手間がかからず、野菜栽培初心者の方でも簡単に育てられます。
植え付けの適期は9月〜10月、収穫は5月下旬〜6月下旬です。


自分で育てて収穫したニンニクは、
スーパーで売られているものよりも、
香りが強く格段においしいです。

通常は保存のために乾燥させますが、
乾燥させずに丸揚げにしたニンニクは、
とてもほくほく、ほっこりとしていて絶品です。


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まずは、王道のホワイト6片を植え付けました


■ニンニクのプランター栽培

・栽培環境
ニンニクは涼しい環境を好みます。
気温が25℃以上の状態では発芽しませんので、
真夏を過ぎて少し涼しくなった頃に植え付けをします。 


ただし、冷涼な気候を好むといっても、
ある程度生長するまでに寒くなってしまうと生育がにぶります。

植え付けの適期は守るようにしましょう。
日当たりの良い場所で、水はけのいい土で育てるのが基本です。

・植え付け
ニンニクは球根をばらしたものを植え付けます。
適期が近くなると、ホームセンターなどで、
袋に入ったニンニクが並び始めます。

購入したニンニクが塊のままの場合は、
鱗片を1つずつにはずしておきます。

植え付けの適期は9月〜10月です。

育てる容器は深さが20cm以上のものであれば、
プランターでも鉢でも栽培することができます。


鉢底の穴が大きい場合は、鉢底網を敷いておきます。
その上から、鉢底が隠れる程度の鉢底石を敷きます。

その上から、容器の縁から数cm下まで土を入れます。
土を入れたら、容器をゆすったり、
少し持ち上げて落としたりして、土を落ち着かせます。

使う培養土は市販の野菜用培養土が、すぐに手に入りますし、
混ぜる必要がなくて簡単でいいでしょう。

すでに元肥が入っている培養土であれば、加える必要はありません。
もし元肥が入っていないものであれば、少量だけ元肥を入れます。 


容器に土を入れたら、10cm〜15cm間隔に植え穴を開け、
鱗片をとがっている方(芽が出る方)を植えにして置き土をかぶせます。

土はだいたい5cm〜7cmくらいかぶるようにしましょう。
育てる品種によって、植え付ける間隔が広くなったり、
植え付ける深さが違ったりします。

種球が入っていた袋に育て方などが書いてあることがありますので、
念のため、よく確認して植え付けをしてください。 

植え付け後は、容器の底から水がしみ出るまでたっぷりと水を与えます。


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ニンニクは、プランターでも立派に育ちます、敷き藁をすると調子が良いです 


・水やり
基本的には、土の表面が乾いたら、
底から水がしみ出てくるまでしっかり与えるようにします。

冬の間はあまり水の吸い上げがありませんし、蒸散も少ないので、
雨のあたる場所なら雨だけでしのげることも多いです。

雨があまりに降らなかったりして、
土が乾くようであれば昼間のうちに水を与えるようにしましょう。

・肥料
肥料は植え付けをしてから1ヶ月経った頃と、
年を越して3月頃に1回の計2回です。 


いずれも緩効性の固形肥料を与えるようにします。
ただ、容器栽培の場合は、
土から栄養が流れ出てしまう量が地植えよりも多いのです。

もし収穫時期(5月下旬以降)ではないのに葉の色が悪くなったりしたら、
肥料が切れているサインです。

その場合は、規定通りに薄めた液肥を水の代わりに与えましょう。


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人気のジャンボニンニクもプランターで育てやすいです


・管理
植え付けの後、しばらくすると芽が出てきます。
本来、1つの鱗片からは1つの芽しか出てこないのですが、
まれに2本や3本出てくることがあります。

その場合は、細い方の芽を抜き取りましょう。
そのままにしてしまうと、栄養が分散して、
収穫したニンニクの球が小さくなってしまいます。

収穫時期が近づいてくると、トウ立ちして花芽が上がってきます。
花芽をそのままにすると、スカスカのニンニクになってしまうので、
花茎が伸びてきたら花茎ごと切り取りましょう。


切り取った花茎の先には花がついていますので、
その花を切ってしまえば、この茎の部分は、
ニンニクの芽という食材として使うことができます。


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乾燥させれば長期間保存できます


■収穫

5月下旬〜6月下旬が収穫時期です。
葉がだんだんと黄色く枯れてきたら、収穫の合図です。

葉の根元を持って引き抜き、土を落とします。
一番外側の皮をむくと、白いニンニクが出てきます。

収穫したニンニクを束ねて乾燥させておくと、日持ちがするので便利です。
収穫してすぐ使う場合であれば、乾燥させずに料理に使うことができます。

乾燥させたものとは一味違ったものが楽しめます。
収穫したてを味わえるのも、自分で育てた醍醐味ですね。


■病害虫

ほとんど心配はありません


*ニンニクの詳しくわかりやすい栽培方法は、
>>ニンニク栽培.com


■参考
・ジャンボニンニクの育て方、栽培方法
・無臭ニンニク(にんにく)の育て方、栽培方法
・ニンニク(にんにく)の種類
・ニンニクの保存方法1 冷蔵から醤油漬けまで
・ニンニクの保存方法2 オリーブオイル漬け
・ニンニクの育て方 ←地植え基本編です
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