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八つ頭、育て甲斐があります


八つ頭(八頭、やつがしら)は、
親芋があまり大きくならず小芋が早く生長します。

八つ頭は、栄養分が高く、でんぷん質が多く、
ほっくりした歯ごたえで、とても美味で人気があります。

八つ頭のわかりやすい育て方を、ご紹介していきます。 


■八つ頭の育て方

・タネイモの選び方
まずはタネイモを選びます。
3月下旬頃から、ホームセンターや園芸店などで、
タネイモが販売され始めます。

八つ頭はスーパーなどで食べるために買った場合には、
とても大きいですが、それに比べるとタネイモは小さいです。

八つ頭と聞いて想像するものとは程遠い、
小さな里芋のような姿をしていても、
間違いではありませんので安心してください。

タネイモはできるだけ大きなものを選びます。
触ってみて、皮と実の間に空気が入ったような、
ぶかぶかした感触のものは避けます。

よく締まっているものを選びましょう。
また、細く曲がった形ではなく、丸くふっくらした形のもので、
先から出ている芽が傷んでいないものを選びましょう。

・植え付け
八つ頭だけでなく、サトイモは栽培期間が長く、
植え付けから収穫まで半年ほどかかります。

その間に地上では茎葉をたくさん出し、地下では子芋を育てます。
栽培期間が長いため、肥料もゆっくり長く効くように、
有機肥料をあらかじめ用土に入れておきます。

植え付け時期は4月〜5月ですが、八つ頭は寒さに弱いので、
しっかり気温が上がって遅霜の心配がなくなってから、
植えつけるようにしましょう。 



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サトイモの発芽


◎地植え
地植えの場合は、15cmくらいの深さに植え穴を掘り、
芽が植えになるように縦に置いて、そっと土をかぶせます。
覆土が5cmくらいになるように穴の深さを調整してください。
土の中で大きく育つので、株間を40cm以上は必ずとるようにします。

◎プランター
プランターで育てる場合は、深さと広さがあるものを選びます。
40p程度の深さのある野菜用プランターにタネイモ1つが基準です。

八つ頭は育っていく過程で土寄せをしていくので、
プランターの底が隠れる程度の鉢底石を敷いた後、
半分の高さまで土と有機肥料を入れます。
そこに植え穴を作り、地植えと同じ要領で植えつけます。

◎芽だし作業
また芽だし作業を行ったものを植え付けるのもおすすめです。
3月中旬以降、プラスチックのポットなどに土を入れ、
そこにタネイモを植え付けて水をたっぷり与えます。

その後、芽が出て葉の長さが4cm〜5cmになったら定植します。
芽だしをすることにより、発芽のタイミングが、
そろったものを定植することができます。

さらに芽が出ない不良なタネイモをはじくことができます。
またタネイモを直接植えるよりも早く芽が出ます。 



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イモ類は育てていて楽しいです


・水やり
植え付けた後にたっぷりと水を与えます。
その後、芽が土から出てくるまでは水を与えないようにします。

あまり湿気た状態が続くと、タネイモが根を出し、
芽が出るまでに腐ってしまうことがあります。

プランターであっても、土の量が多いので、
なかなかカラカラになるまでは乾かないと思います。
ただ、あまりにも乾燥する場合は、適宜水を与えるようにしましょう。

芽が出た後も、雨だけで十分ですが、
雨が少なかったりして乾燥する場合は水を与えます。

特に7月〜8月の真夏は土が乾きやすくなるので、
葉がしんなりしてきたと感じたら与えるようにします。

水切れを起こすと収量にかなり影響しますので、
完全に葉がしおれる前には水を与えましょう。

・肥料
植え付け時にはすでに有機肥料を加えているので、
すぐに追肥する必要はありません。

芽が出て、葉が2枚〜3枚になった時に1回目の追肥をします。
葉が5枚〜6枚になったら2回目の追肥です。
さらに子芋が育ってくる7月頃に3回目の追肥をします。

肥料は窒素分が多いものを与えると、
葉ばかり茂って芋が育たなくなるので、
カリ分の多いものを与えるようにしましょう。

市販のものだと、ジャガイモ・サトイモ用の肥料、
などがありますので、それを与えてもいいでしょう。


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芽が出そろったころ、子芋発芽のころ、8月ころの計3回、土寄せします


・栽培管理
八つ頭は頻繁に水やりをする必要もなく、
肥料を与える回数も少なく、あまり手がかかりません。

ただし、手がかからないからこそ、
世話することは忘れずにしてあげないと、
思ったように子芋ができず収穫量が激減してしまいます。

八つ頭は株元に土をかぶせて暗くしないと、
芋が育たない性質があります。

追肥をしたら株元に土寄せすることを、
忘れないようにしましょう。 


また、7月頃からは芋が肥大してくる時期に入るので、
水切れに特に注意します。

暑く乾燥しやすいので、株元に腐葉土やワラなどを敷いて、
乾燥を防ぐようにすると良いです。


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収穫が楽しみです!


■収穫

だんだん寒くなる10月〜11月頃、葉を根元から切り落とし、
芋を傷めないように掘り起こします。

霜がおりてしまうと、芋が傷みますので、
霜が降りる前には収穫を終えるようにしましょう。


■病害虫

アブラムシ、セスジスズメ、ヨトウムシ、
などがつくことが多いです。

アブラムシは、発見した時にまだ数が少ないようであれば、
粘着テープなどにくっつけて楽にとることができます。

セスジスズメやヨトウムシは幼虫が葉を食害します。
ヨトウムシは昼間は発見しにくいですが、
夕方になると出てくるので、見つけ次第捕殺します。

セスジスズメの幼虫は黒いので、
すぐに見つけることができると思いますので、
見つけたら捕殺するようにしましょう。

気を抜いているとあっという間に葉を食害されて、
丸裸になることもあるので、注意してみるようにしましょう。

八つ頭がよくかかる病気として、乾腐病や汚斑病などがあります。
いずれもタネイモがすでに病気にかかっていることがあるので、
タネイモを選ぶ時に注意が必要です。

また土から感染することもあるので、
使う用土は清潔なものを使い連作を避けるようにしましょう。

■参考
・サトイモ収穫、小さいイモしかできない理由は?
・サトイモ 元肥と追肥のコツ
・サトイモ タネイモが発芽しない理由は?
・サトイモの種類と特長
・サトイモの収穫と保存
・サトイモの育て方 栽培方法、地植え プランターも
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