□ クリスマススローズ原種アブルジクス 7.5cmポット



ヘレボルス アブルジクス(Helleborus abruzzicus)は、
イタリア生まれの無茎種の1つです。

この「アブルジクス」の名前の由来は、
中央イタリアのアブルッツォ州にあります。

アブルジクスの研究は、あまり盛んではなかったため、
クリスマスローズの種類の1つ、
ヘレボルス ムルチフィダス、ボッコネイなど、
これらの変異個体群だと言われてきました。

しかし、2006年、アブルッツォ州の、
標高1000メートル付近の調査が行われ、
「アブルジクス」と言う種類であるのが確認されました。

◎苗の入手先
楽天市場の「渋谷園芸 植木鉢屋」さんで苗が販売されています。
楽天やアマゾンで「アブルジクス」と検索してみてください。


■特徴

葉はヘレボルス ムルチフィダスや、
ヘレボルス ヘルツェゴヴィヌスに似ていて、
たくさんの葉の付く種類です。

1株に対し、200近い葉が付くこともあるくらいです。

中央にある子葉が、さらに分裂しているのは、
アブルジクスとムルチフィダスとの違いでもあります。
また、サイズもやや大きめです。

なんといっても、ヘレボルス アブルジクスは、
葉に大きな特徴が見られるので、
今後、交配種の育種に夢があると期待されている品種です。

葉は鮮やか、葉脈も白っぽい印象がありますので、
全体に明るい印象のクリスマスローズです。
落葉性ではありますが、古葉は遅くまで残るのも特徴の1つです。

しかし、開花の時期には、全て葉はついていない状態になるので、
葉は葉として、花は花として楽しむクリスマスローズです。

花は緑色、クリスマスローズの原種の中では、
ヘレボルス オリエンタリスに続いて大きな花の咲く種類です。

葉の印象の似ている原種と比べても、花が立派に咲くので、
花も葉も楽しみたい方には、おすすめのクリスマスローズです。


■栽培のコツ

新しい品種で、まだまだ詳しい性質は分からない部分が多いのです。
だからこそ、挑戦してみるのも1つの醍醐味であると思います。

育て方は、一般のクリスマスローズと同様で問題ありません。


■増やし方

この種類は、株分けや、種まきにて増やすことができますので、
日本でも、今後、どんどん栽培されていくことが予想できます。

■参考
・クリスマスローズ 咲かない理由は?
・クリスマスローズ 株分けの方法は?
・クリスマスローズ 植え替え 画像付き
・寒さに強い花