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とっても愛らしいヒョウタン
ヒョウタンは一年草で、夏場につるを長く伸ばし葉を茂らせるので、
近年ではグリーンカーテンとしても人気です。
ヒョウタンが揺れている姿はとてもゆったりとして良い眺めです!
多くのヒョウタンは観賞用ですが、中には食用品種もあり、
実が小さいうちに早どりすれば、ウリのような感覚で食べられます。
浅漬や奈良漬などの漬物のほかに、炒め物にも合います。
食用一口瓢箪などの品種があります。
食用にする場合は、必ず食用品種を購入します。
食用でないヒョウタンには、「ククルビタシン」という、
苦み成分が含まれ、下痢や嘔吐を起こすことがあります。
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花は繊細な雰囲気です
■栽培管理
ヒョウタンの原産地はアフリカ〜熱帯アジアのため、
高温と強い光が大好きで、排水のよい肥沃な土を好みます。
・タネまきと育苗
タネは、3月下旬〜4月上旬にまきます。
ポットに用土を入れ、1〜2粒ずつ、深さ1cmにまきます。
25〜30℃以上の暖かい場所で管理します。
気温が上がる4月下旬〜5月上旬頃、畑に直まきにしてもよいでしょう。
・植え付け
1u当たり2.5kgの堆肥をまいてよく耕し、高さ30cmの高畝を立てます。
4月下旬〜5月上旬、本葉4〜5枚の頃、株間60cmで定植します。
株元にマルチングしたり、ビニールキャップをかぶせたりして保温するとよいでしょう。
・支柱立て
つるが伸びてきたら、支柱を立てます。
ヒョウタンは草丈2m以上にもなるため、高く丈夫な支柱を立てます。
ネットを張ったり、棚仕立てにしてもよいですが、
梅雨明け後にうどんこ病が発生しやすく、葉が真っ白になるので、
ネットを張ったカーテンよりも、棚作りのほうが向いています。
・整枝
ヒョウタンの果実は、親づるよりも子づる、孫づるによくつき、
放任ではあまり実りません。
そのため、摘芯をして、子づると孫づるの発生を促します。
親づるは、支柱の頂上に届くまではわき芽をかき取りながら育て、
頂上に届いたら先端を摘芯します。
その後発生した子づるが6節くらい伸びたら、先端を摘芯して、
孫づるを伸ばします。
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人工授粉をすると実つきが良くなります
・人工授粉
ヒョウタンの花は、夕方〜早朝に咲きます。
雄花と雌花が別々に咲くので、確実に結実させたいときは、
雄花の葯(やく)をちぎり、
雌花の柱頭に黄色くなるくらい花粉をつける人工授粉を行います。
・追肥
花が付き始めたら、ぼかし肥か鶏ふんを1mにつき一掴みずつまきます。
■収穫
7月〜8月が収穫期です。
食用ヒョウタンといえど、実が大きくなるとかたくなるので、
4〜5cmになったらどんどん収穫します。
収穫せずにおいておくと、普通のヒョウタンのように木質化するので、
観賞用にしてもよいでしょう。
食用ヒョウタンは、少々青臭い香りながらも味はほんのり甘く、
ズッキーニのような食感をしています。
炒め物などに利用できます。

ヒョウタン徳利も作れます
■病害虫
ヒョウタンにはウリハムシが付きやすいので、見つけ次第捕殺します。
植え付け後、株が小さいうちはトンネルをかけて予防しても良いでしょう。
梅雨明け後はうどんこ病にかかりやすいため、風通しよく管理します。


1.草丈2m以上になるので、十分な高さのある支柱や棚などが必要です
2.葉が茂るとうどんこ病が出るので、風通しよく管理します
3.整枝で子づる、孫づるの発生を促し、実つきを良くします