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野紺菊、小説『野菊の墓』のキクと言われます


おめでたいイメージの植物と言えば、
松竹梅に続いてキクを挙げるかたも多いでしょう。

仏様に備える花としての面もありますが、
皇室の象徴でもある通り決して縁起の悪い花ではありません。


■文化とのかかわり

キクは元々日本にも数百種類存在していた植物です。
日本書紀の中に出てくる神の名前にもついています。

皇室の紋になったのは、鎌倉時代に後鳥羽上皇が好んだことに由来しています。
この方は自ら刀鍛冶を行うような活発な方で、
刀にもキクの紋を入れたほど好きだったそうです。

重陽の節句やキク祭りなど、季節の行事にも欠かせない存在です。
重陽とは旧暦9月9日のことで、
中国では奇数が重なると縁起が良すぎて不吉とされていました。

その厄を払うためにキクを飾ったり、
花びらを浮かべた酒を飲んだりしていたそうです。


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キク「厚物」


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キク「管物」


■種類

上記の通り元から種類が多い植物でしたが、
江戸時代頃から盛んに品種改良が行われ、さらに多くの品種が生み出されました。
鉢植えだけでなく、花壇や人形に仕立てられるようになったのもこの頃です。

中心に向かって盛り上がったような形になる「厚物」、
花びらが管状になった「管物」など、大きな品種が特に人気を集めました。

直径30センチになるものもあったそうです。
見本市はさぞ圧巻だったでしょうね。


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食用菊人気の「もってのほか」


■食べ方

一方、食用としての楽しみ方もあります。
品種は限られていますが、
通称「もってのほか」と呼ばれる赤紫色のものが美味しいと評判です。

茹でておひたしや酢の物にするのが簡単かつ美味とされていますね。
季節になると好んで食べるかたも多いのではないでしょうか。


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キクの園


■花言葉

種類と同じく、花言葉もたくさんある植物です。
バラのように色別の花言葉があるのですが、あまり知られていませんね。

紅色はバラと同じく「愛情」。
黄色は「高潔」、白は「誠実」などです。

そのほかにも「私を信じてください」「真の愛」「高貴」など、
プラスイメージの言葉が多いですね。

■参考
・食用ギクの育て方|摘芯でわき芽を増やし大収穫!
・キクの育て方|初心者にも栽培しやすい洋ギク
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