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凛とした正月にふさわしい姿ですが、実は毒草です


名前の通りおめでたいイメージのある福寿草。
しかし、実は毒草であったりと意外な面も多く持っています。

福寿草は、日本全土からシベリア東部、朝鮮半島、
中国東北部まで幅広く自生している植物です。

観賞用としても栽培されており、ちょうど年明けの時期に咲くため、
元日=1月1日の誕生花にもなっています。

また、元日草や朔日草(ついたちそう)という異称もあり、
昔から新年を象徴する花として親しまれてきました。
そのためか、年賀状や寒中見舞いにもよく描かれます。


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福寿草の群生(福島山都)


■福寿草の選び方

さほど大きな草丈ではありませんが、
実はごぼうのような太くしっかりした根をいくつも持っています。

そのため小さな鉢植えよりも、
最初から大きな鉢に植わっているものを選んだほうが、
翌年も元気に咲いてくれる可能性が高いです。

基本的には頑丈な植物ですので、露地植えでもよく育ちます。
ただし、極端な乾燥や湿度を嫌いますので、
一年を通して水はけには気をつけてください。


■福寿草は毒草でもある

ごぼうのような太い根は、かつて強心剤としても使われていました。
しかし、少しでも量を間違えると致死量になってしまうため、
素人が安易に使用するのは大変危険です。
実際に死亡事故もいくつか起きています。

特に山菜などが好きで、ご自分で採りに行くという方は要注意です。
開花前で芽が出たばかりのときはフキノトウにそっくりなので、
他の草と一緒に生えていると区別がつかないことも。
そして知らず知らずのうちに食べてしまったというケースもままあります。

実際に、数年前のテレビ番組で、
女性リポーターが食べてしまったという事故がありました。
幸い体調に異常はなく助かったそうですが、
「自分は大丈夫」と思い込まずに警戒することが大切ですね。


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こちらが福寿草、花がないと山菜との見分けがつきにくいですね


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こちらはフキノトウ、おいしそうです!


■花言葉

福寿草の花言葉は「回想」「幸せを招く」「永久の幸福」「悲しき思い出」などです。
普通なら綺麗な良い花言葉と思えるのですが、
毒草であることを考えあわせるとアイロニカルな感じもしますね。

■参考
・福寿草(フクジュソウ)の育て方 栽培方法
・福寿草の購入のコツと植え替え
・福寿草の栽培|つぼみがつかない花が咲かない理由は?
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