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金柑の甘露煮、見た目も美しいです
お正月や風邪をひいたときに、
金柑の甘露煮を食べるかたはいらっしゃいますか?
じょうぶで剪定にも強いため育てやすく、
一般家庭の庭先に植えられているのもよく見かけますね。
■由来は中国
金柑は中国原産の植物で、
日本には鎌倉時代末期に初めて伝来したといわれています。
柑橘系の植物ではもっとも小さい実をつけます。
そのため、和名では「姫橘」(ひめたちばな)という、
たいへん可愛らしい名前で呼ばれました。
代表的な品種は「ネイハキンカン」と呼ばれるもので、
実は直径2cm・重さ12gほど。
こちらは江戸時代に伝わりました。
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家庭果樹としても育てやすいです
■金柑の栄養
金柑といえば、のどの痛みや風邪薬代わりという、
イメージをお持ちの方も多いでしょう。
事実、金柑の実にはビタミンCと、
その吸収を助けるビタミンPが豊富に含まれており、
風邪の予防や回復に役立つことがわかっています。
また、血管を強くしてくれるので、
動脈硬化や高血圧にも良いそうです。
栄養が含まれているのは主に皮の部分なので、
皮ごと食べる甘露煮が一番効率よく栄養を摂取できます。
元は民間療法とはいえ、なかなかあなどれませんね。
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愛らしい花が楽しみです
■金柑 甘露煮の作り方
甘露煮の作り方はとても簡単です。
まず金柑をよく洗って、表面に穴か切れ目を数ヶ所開けておきます。
次に、ひたひたになるくらいの水と一緒に鍋に入れ、30分ほど弱火で煮ます。
最後に砂糖を入れ、さらに弱火で煮て水気がある程度飛んだら完成です。
砂糖を入れるタイミングは厳密に決まっていないので、
面倒であれば最初から入れてしまっても大丈夫です。
どの場合も、ときどき、よく混ぜないと、
味にムラができたり鍋に焦げ付きますので、
こまめに面倒を見たほうが安心です。
自宅の庭に成ったものを使う場合は、
苦味が気になる場合もあるので少し水にさらしてから煮ると良いです。
市販されている金柑は、どちらかというと苦味が少ないようです。
砂糖が少なすぎると日持ちしなくなってしまいますので、
長く保存したい場合は、多めに入れてくださいね。
■参考
・金柑(キンカン)の育て方と利用方法