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テッポウユリ系のピンクのユリ



ユリを数年栽培しているうちに、
球根が小さくなるのはなぜですか??


花を咲かせた後でも、ユリの球根は肥大していきます。
しかしそれは、秋まで健康な状態で生育した場合です。

生育の途中で葉や茎を失ってしまうと、
養分を球根に蓄えることができず、
球根の肥大が妨げられてしまいます。

◎生育途中で葉を失う理由
まず、葉枯れ病や虫害、土壌の過湿による、
落葉などの原因が考えられます。

切り花にする際、茎を長く切りすぎた場合もあります。
切り花にする際には、葉を2分の1以上残してあげましょう。

葉が2分の1以上残っていれば、
一般に球根は植え付けサイズよりも大きく肥大することができます。


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2年目のカサブランカ


◎日照条件
また、球根の肥大は、日照条件にも大きく左右されます。

日当りが悪くてもユリは球根から栄養を供給されるため、
以外とうおく花をつけるものですが、
逆に言えば球根の養分が消耗するので、球根の肥大は劣ります。

◎タネができた場合
その他にも、花にタネをつけてしまうと、
養分がタネにまわり、球根の肥大が阻害されます。

タネを採取する場合以外は、花が咲き終わったら
花がら摘みをマメにしましょう。


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3年目のカサブランカの球根、植えてみましたが開花しなかったですね


鉢植えの場合は、1年間栽培すると鉢の中が根でいっぱいになったり、
用土が劣化するなどして、翌年以降は生育があまり良くありません。

そのため、鉢植えの場合は毎年植え替えをしないと、
球根は、大きくなりにくく翌年の花付きに影響が出ます。


また、カサブランカやテッポウユリ、ヤマユリなどを、
20年前から育てていますが、カサブランカの球根は神経質です。

最初の1年目と同じくらいの勢いで翌シーズン咲かせるのは難しいです。
ですから、1シーズン楽しむ気持ちで育てるのがよいかもしれません。

テッポウユリやスカシユリ、ヤマユリ系は、
普通に手入れしていれば、毎年、よく咲いてくれます。

■参考
・ユリ 育て方 12ヶ月
・カノコユリ(鹿の子百合)の育て方
・カサブランカ(ゆり、百合)の球根の植え方
・カサブランカの育て方
・鉄砲百合(てっぽうゆり・テッポウユリ)の育て方
・黒百合(クロユリ)の育て方、栽培方法
・スカシユリ アジアティックハイブリッドの育て方
・ユリの球根の選び方

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