今年、いちばん愛らしかったカノコユリ
10年ほど前から、テッポウユリ、カサブランカ、
そして可憐なヤマユリなどを育てていますが、
その花と茎葉の形と色、そして香りに魅せられています。
一回覚えれば育て方も比較的容易で、
豪華な花と稀な香りを毎年楽しむことができます。
ユリと一言で言っても、鉢植え、庭植え、切り花そして食用と
さまざまな用途があり、それそれの種類に合わせて使われています。
ユリはチューリップと並んで球根植物の中で、
身近に親しまれている草花です。
色や形、品種は、チューリップの方が豊富ですが、
花の形、香り、背丈、花の咲く時期など変化に富んでいます。
ユリの種類によって違う特性や習性を知ると、
もっと上手に楽しく育てることができます。
暑さに負けず咲いてくれたカサブランカ
■ユリの植え場所
1.光の条件
ユリはヒメユリやテッポウユリのように、
日当たりのよい場所を好む種類と、
ササユリやヤマユリのように明るい反日陰を好む種類があります。
目安として葉が細いユリが日当たりを好み、
葉の幅広いユリが、明るい日陰を好む傾向があります。
ヤマユリを日向で育てても、
葉が茂るばかりでつぼみを持たないことがありますので、気をつけてください。
2.温度
テッポウユリのように亜熱帯に近いところから、
エゾスカシユリのように寒帯に分布するものまで、
ユリは温度条件が違う広い地域に分布しています。
そのため耐寒性はユリの種類によって違ってきます。
ユリは球根の温度、特に地温が上がるのを嫌います。
日本では気温の低さよりも梅雨以降の夏の高温対策が大切になってきます。
鉢植えの場合は、直接光が当たらないようにしたり、
二重鉢にすると、鉢土の温度を保つことでき良い花を咲かせます。
テッポウユリは毎年よく咲きます

ピンクのテッポウユリもチャーミングです
3.湿度と通風
梅雨と秋の長雨の時期、湿度が高い無風状態が続くと、
葉枯れ病になりやすいです。
なるべく風通しのよい場所に植えつけるようにします。
葉焼けは空中湿度が高い状態が続き、
急に日差しが強く気温が高くなると起きる生理障害です。
ユリの栽培に適した環境を整えるには、
その原種の自生地の環境にあわせると良いです。
■参考
・ユリ 育て方 12ヶ月
・カノコユリ(鹿の子百合)の育て方
・カサブランカ(ゆり、百合)の球根の植え方
・カサブランカの育て方
・鉄砲百合(てっぽうゆり・テッポウユリ)の育て方
・黒百合(クロユリ)の育て方、栽培方法
・スカシユリ アジアティックハイブリッドの育て方
・ユリの球根の選び方