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有機栽培のイチゴは安心で美味です


イチゴは意外に難易度の高い作物ですが、
有機栽培で安全で美味しいイチゴ作りは、
育てがいがあり、とても楽しいです。

家庭菜園でイチゴを始める場合は、
市販の苗を秋10月頃に植え付け、
翌年の春に収穫する方法が良いでしょう。 


マルチをすることにより、果実をきれいに保ち、
また、下葉にアブラムシやハダニがつくのを防ぐことができます。


■品種

女峰やとちおとめなどがおいしく、
育てやすいのでオススメです。

ワイルドストロベリーも、
小粒ですが病害虫に強く育てやすいです。


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ワイルドストロベリーは、実りが良いです


■イチゴの有機栽培

連作する場合は、1〜2年は空けましょう。

・植え付け
10月中旬頃、市販の苗を植え付けます。

1uあたり約3kgの堆肥を混ぜ込み、よく耕します。
その他に鶏糞、もみ殻燻炭、カニ殻などを入れるとよいでしょう。

幅60cm、高さ30cm以上の高畝を立てます。
高畝にすることで、土に空気が入り、根が良く育ちます。

イチゴの親株から出てくるツルをランナーといいますが、
イチゴの花房は、ランナーの反対側に出る性質がありますので、
ランナーを内側にして植え付けると、収穫が楽になります。

条間30cm、株間30cmで、クラウンと呼ばれる根茎部分が、
土に埋まらない程度に浅植えにします。

・追肥
植え付け後2〜3週間たったら、株元にひとつかみ、
ぼかし肥か鶏糞をまきます。

その後、2月上旬に同様に追肥を施します。

・冬越しと水やり
低温・短日になると、イチゴの苗は休眠に入ります。
休眠状態になると、株がわい化し、小さくなりますが、
春になると再び葉を出し、大きくなりますので
心配ありません。


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マルチをすると病害虫にかかりにくいです


2回目の追肥のあと、苗の上から黒いポリマルチをかけます。
苗の部分に十字に穴を開けて、苗を傷めないよう注意しながら
穴から苗を引き出すと良いでしょう。
敷きわらでもかまいません。

この時期は、乾燥を避けることが大切ですので、
週に1回程度、水やりをします。

・小株づくり
イチゴは多年草のため、植えっぱなしでも翌年以降も
実をつけますが、実つきを良くするには、新たに小株をとって
育てたほうが良いでしょう。

収穫が終わった6月頃、親株は1uあたり2株程度に間引き、
株元にひとつかみ、ぼかし肥か鶏糞を施して、軽く耕します。

ランナーが何本か伸びてくるので、重ならないように誘導し、育てます。

7月中旬〜8月中旬頃、親株から2番目、3番目の小株で、
本葉3〜4枚のものを選び、新たに畝立てして植え付けます。


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開花から30〜40日で完熟します


■収穫

開花から30〜40日で実が完熟するので、収穫します。
十分に赤くなったものから、ヘタの上を切って収穫します。

傷んだり、変形した実は早めに取り除き、
きれいな実を育てるようにします。

形のよいイチゴを作るために、ハケなどで
人工授粉をしてあげても良いでしょう。

春になるとランナーが伸び始めますが、
収穫が終わるまでは取り除きます。


■病害虫

イチゴにはアブラムシがつきやすいですが、
バンカープランツとして畝の近くに大麦やボリジを植えると、
害虫を防ぐ効果が期待できます。

大麦やボリジに付くムギクビレアブラムシや
ワタアブラムシを捕食しに、アブラムシの天敵である
ナナホシテントウやヒラタアブ、アブラバチなどがやってきて、
イチゴについたアブラムシも食べてくれます。

ムギクビレアブラムシやワタアブラムシは
イチゴには付かないので、問題ありません。

ひらめきグッド(上向き矢印)イチゴの有機栽培アドバイス!
1.30cm以上の高畝にします
2.マルチをして、実をきれいに保ち、また、株を害虫から防ぎます
3.収穫しやすい向きを考えて植え付けます

■参考
・イチゴ 栽培 12ヶ月
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