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真夏の照りつける太陽の下での家庭菜園作業はつらいですね。
暑くなると害虫の被害も増えます。

しかし、この暑さを逆手にとって、土壌消毒を行う方法があります。
薬剤を使うよりも安心ですし、コストもかかりません。

真夏は作物のタネまき・植え付けに向かない時期です。
空いている菜園があったら、この機会に土壌消毒してみませんか?
土の状態が改善され、根の張りがよくなる効果もあります。


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真夏こそ土壌消毒のチャンスです


■土壌消毒とは

土の中には生育を助けてくれる良い微生物もいますが、
土壌病害虫、病原菌もいます。

病原菌を退治するためには土の殺菌が必要です。
農薬を使う方法もありますが、太陽熱を利用する方法もあります。
真夏の高温で、ウイルス病以外の病気や害虫を死滅させる方法です。

太陽熱消毒では、キュウリのつる割病、 ナス半身萎ちょう病、
イチゴ根腐萎ちょう症(ネグサレセンチュウ)、イチゴ萎黄病、
キュウリ、トマト、ナスのネコブセンチュウ等の防除に
高い効果があり、連作対策に大きな効果があがります。


■太陽熱消毒の方法

全体をよく耕してから畝を立てます。
畝を立てるのは、熱伝導を良くするためです。

1uあたり5L程度の水をまき、土を十分に湿らせてから、
透明マルチをかけます。
透明マルチがなければ、ゴミ袋など透明なシートで代用できます。

シートは端を土に埋め、隙間ができないようにするのがコツです。
ビニールハウス内でもできます。

真夏の太陽に照らされ、水分が上がってきて、内部は60℃ほどになります。
その熱を利用して土の中の病原菌を殺菌するのです。 


このまま2〜3週間放置すれば、殺菌完了です。

土作りを同時に行いたい場合は、
最初に稲ワラや石灰などを鋤き込んでおくと良いでしょう。


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■参考 小規模な消毒と土作りに
・古土の再生方法
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