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マルチングされたルッコラ畑


マルチングとは、 植物の根元の土を、落ち葉、腐葉土、
バーク、ワラ、ビニールなどで覆うことです。

マルチは、温度変化た霜から根を守り、
泥跳ねによる病気を防ぎ、雑草を生えにくくします。

マルチをしている場合の追肥の方法は、
2通りあり、一般的に草丈で区別します。

株の草丈が40〜50cmまでは、
株の根元のマルチの穴の部分に肥料をまきます。

株が成長し、40〜50cm以上に草丈が育ったら、
マルチをいったんめくって、
畝の肩と呼ばれる畝の両サイドの部分に肥料をまき、
クワなどで軽く耕してから、マルチを元に戻します。

このように、草丈によって施し方を変える理由としては、
植物は、根の先端から最も効率よく栄養分を吸収するため、
根の伸びた先に追肥を施すほうが良いためです。

植物は、一般的に草丈と同じぐらい根が伸びるため、
草丈を目安に、追肥の施し方を変えるのです。


■マルチをめくらずに追肥を施す方法

マルチをめくってから、また戻すのが面倒。
そんな方にぴったりの裏技があります。

マルチを切って、追肥を施してしまうのです。
移植ゴテなど先の尖ったものでマルチを数センチ切って、
追肥すると作業が楽です。 


ただし、特に黒マルチは地温を上げるために敷くので、
隙間があると地温上昇効果が半減してしまいます。

この方法を用いた後は、できるだけマルチに隙間が開かないよう、
キレイに戻しておきましょう。


■追肥した化成肥料が表土に残っている?

追肥した化成肥料が、土の上にしばらく残ることがあります。
化成肥料などの粒状の肥料は、雨や水やりなどで少しずつ溶け出して、
効果を表すため、固形で残っていても問題はありません。

しかし、肥料は土と混ぜ合わせることで土壌に浸透しやすくなり、
根から吸収されやすくなります。

そのため、追肥後はクワやホークなどで軽く耕し、
土と肥料を混ぜる”中耕”をしてあげると良いでしょう。


また、肥料は水に溶けることによって初めて効力がでるので、
乾燥が続く場合は肥料切れにしやすくなります。
晴天が続いたら、水やりをしましょう。

以上は化成肥料の場合で、
必ずしも土と混ぜる必要はありませんでした。

油かすや米ぬかなどの有機肥料を追肥した場合は、
必ず土と混ぜるか、上に土をかぶせてください。

有機肥料の場合は、地上にむき出しのままだと、
分解してアンモニアガスが発生し、肥料分が失われたり、
害虫を呼び寄せたりしてしまいます。


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明らかに肥料不足のときは速効性の液体肥料を与えます


■緩効性・速効性肥料、液肥の使い分けは?

肥料には緩効性や速効性、液肥などがありますが、
それぞれに効き方や役割が違います。

緩効性肥料は効き目がゆっくりしているため、元肥に向きます。
追肥には、速く効く速効性肥料を含んだものを用い、
何回かに分けて施します。

液肥は即効性のため追肥に向いていますが、長く肥料分が持たないため、
毎週、もしくは1週おきに施す必要があります。

液肥は最も即効性が有るため、
発育が悪かったり葉の色が薄いなど、明らかに肥料切れの場合に、
すぐ効果を発揮させるために用いると良いでしょう。

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