Black_Tea.jpg
ブラック・ティ Black Tea ハイブリッド ティー ローズ
深い紅茶色が美しく、ティの香りがエレガントです。
気温により花色が変わり秋の花色がいちばん綺麗です。


7月の上旬〜中旬頃には、二番花を楽しむことのできる、
ハイブリッドティーローズと、フロリバンダローズですが、
次第に気温が上がっていくにつれ、バラの生長も緩やかになります。

7月は、水やり、追肥、病害虫の防除に特に重点を置くようにし、
秋の開花を楽しめるように、しっかり準備しておきましょう。


■ハイブリッドティーとフロリバンダの庭植えの管理

・水やり
梅雨の時期を終えると、雨天の日が少なくなり、土も乾燥します。
そのため、週に2〜3回ほど、たっぷりと水を与えてください。
この時期の水やりは、秋に良いバラを咲かせるためにとても大切です。

水やりは、一株に対して10リットルくらいが目安です。
また、この時期は日中の気温の上昇が予想されるので、
朝や夕方など涼しい時間に水やりを行います。

水やりの方法を間違うと、病気の原因の1つとなりますので、
葉には水をかけないように株元に対して水をあげるのもポイントです。

・肥料
この時期は、肥料切れにとくに注意してください。
台風や、夕立の影響で肥料が水に流されることも多い季節ですので、
施肥の間隔は、狭くしておくと良いでしょう。

与える肥料は、即効性の化成肥料の場合、約10日毎に15グラム、
液体肥料の場合は、約1週間〜10日毎に1000倍液を2〜3リットルが目安です。

また、1番花の後に緩効性化成肥料を与えてある場合は、
その効果がまだ続いている時期なので追肥は不要ですが、
生長が良くない場合は、液体肥料を与えると良いです。

秋によりよい花を咲かせるために、
有機質肥料を追肥することもあります。
基本的には、化成肥料の施用で問題ありません。


Julia_2.jpg

Julia.jpg
ジュリア(ジュリアス ローズ) Julia's Rose ハイブリッド ティー ローズ
個性的でアンティークな薄いピンクと茶色系の色合いが魅力で、
四季咲きで大輪の花を咲かせ、シベが見えてからも美しさが持続します。


■ハイブリッドティーとフロリバンダの庭植え作業

・二番花の花がら切り
花が終わった後、5枚葉を3枚ほど付けたところでカットします。
二番花を咲かせた枝は、夏の剪定を行う場所でもあるので、
深く切り過ぎないように注意しましょう。

・シュートの処理
シュートの管理はとても大切なものです。
時期は、根際より出るシュートより、小さな蕾が見え始めた頃です。
先端より約8センチほどのところで切り取ります。

まだやわらかいうちにカットすることになりますので、
葉のすぐ下でカットして、枝をまっすぐ伸びるようにします。

・サッカーの処理
サッカーとは、株の途中から伸びる太い枝のことです。
太い枝というと、なんとなく良い花が咲きそうと感じますが、
太い枝には、あまり良いバラが咲かないのです。

そのため、サッカーの処理も行なっておくことが必要です。
シュート同様、先端を摘んで、開花は脇枝でするようにします。

フロリバンダローズも同様の処理を行いますが、フロリバンダローズの場合、
3枚葉ばかりになる頃がありますので、少し短い時に行うようにしてください。

・植え付け
鉢植えの苗に関しては、苗の植え付けを行うことができますが、
この時期に、苗の移植をすることはできないので注意します。


pascali1.jpg

pascali2.jpg
パスカリ Pascali ハイブリッド ティー ローズ
微香性で花もちが良く、直立性なので切り花にも向いています。
やや小さめの白バラをたくさん咲かせ初心者にも育てやすいです。


・病気の防除
黒星病やうどんこ病に、特に気をつけたい季節です。
降雨前に、サルバトーレやダコニールなどを、
新芽、下葉の裏に散布して予防します。

気温の高いこの季節は、乾燥速度が速く薬剤が濃縮するので、
濃度を1.5倍などに薄めたり、展着剤をやめる、
日没にまくなどの工夫をすると良いでしょう。

・害虫の防除
ゴマダラカミキリや、コガネムシ、ハダニ、ホソオビアシブトクチバ、
オンシツコナジラミなどに注意が必要な季節です。

・株の増やし方
交配したものに関しては、新芽が出た後、すぐにかき取るようにします。
こうすることで、実を落とさずに管理することができます。
また、液体肥料の追肥、水切れを起こさないように管理しましょう。

挿し木・種まき後の苗については、6月と同様の管理となります。
挿し木は、花が終わった後、次の新芽が出るまでの枝を用いて行います。

■参考
・バラ 挿し木の方法 画像つき

*バラのお写真は、ローズ・ブランシュさまにご協力いただきました。
http://bara.hanasozai.com/
素晴らしいお写真をありがとうございます。
 カテゴリ
 タグ