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ミニニンジンは育てやすいです


ニンジンはβカロテンやビタミンCが豊富な野菜ですが、
実は皮に近い部分に栄養素が多いので、
皮をむかないでそのまま調理すると、
一番効率的に栄養素を吸収できるんですね。

家庭菜園なら、無農薬で安全なニンジンを、
収穫することができます。

ニンジンは冷涼な気候を好むため、

◎タネまき時期は
3月下旬〜4月下旬の春まきか、
8月上旬〜9月上旬の夏まきがよいでしょう。

苗の段階では比較的高い温度にも耐えられるため、
初心者には夏まきのほうが育てやすく、お勧めです。


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ニンジンの花もきれいです


■ニンジンのプランター栽培

・容器
容器の深さは、品種の根長に対応した深さが必要です。
少なくとも品種の根長より5cm以上のものを選びます。

空の肥料袋や、発泡スチロール箱、とろ箱をつなくなどして、
深さを工夫してもよいでしょう。

根長10cm程度の短根系や、5cm以下の極少系(ミニキャロット)、
などを選ぶと栽培しやすいです。

・用土
一般的な野菜用培養土でよく育ちます。

無肥料の培養土や、庭土などを利用する場合は、
まず用土10Lに対し苦土石灰15〜30gを混ぜ込んで1週間置き、
その後、用土10Lあたり堆肥300g、化成肥料15〜20g、
熔リン5gを加え、よく混合して使用します。

・タネまき
条間10cmでまき溝を作り、1cm間隔でタネをまきます。
表面がコーティングされているペレット種子は
発芽率がよいので、2cm間隔でまきます。

ニンジンのタネは、発芽に光を必要とする性質があるため、
覆土は極薄くし、軽く押さえたら、たっぷりと水やりをします。

発芽までは乾かさないように管理するのがポイントです。

暑い時期は特に乾燥しやすいため、すだれや寒冷紗をかけて
やや遮光し、乾燥を防いでもよいでしょう。
大雨などでタネが流されるのも防ぐことができます。


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葉もサラダ、スープ、天ぷらにおいしいです


・間引き
発芽したら、本葉2枚のころに株間2cm前後、
本葉4枚のころに株間4〜5cmに間引きます。

間引く際は、残す株の根を傷めないように、
地際からハサミで切ったり、折り取ったりしましょう。

・追肥
追肥は、露地栽培より少し早めの本葉5〜6枚のころに行います。
1u当たり30〜50gの化成肥料を、条間に施します。

2回目は、根の肥大が始まる本葉7〜8枚ころに行います。

・土寄せ
根の上部がだんだん土から出てきますが、
日光に当たると緑色になります。

緑色になっても問題なく食べられますが、
気になる方は、追肥のついでに土寄せを行うとよいでしょう。

・水やり
表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりをします。
時々、底面からも給水するとよいでしょう。

乾きすぎたり湿らせすぎたりをくり返すと
裂根になりやすいので注意します。


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キアゲハの幼虫にも注意します


■病害虫

生育初期のキスジノミハムシやハモグリバエの被害には、
特に注意します。

連作をしない限り、病気は特に心配ありません。


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収穫です、香りも歯ごたえも素晴らしいです


■収穫

試し取りをして、品種特有の長さになっていたら
収穫できます。

プランター栽培ではどうしても露地栽培より肥大が遅れますので、
タネ袋を見て、適期より少し遅めに収穫すると、
大きなニンジンが採れます。

ひらめきグッド(上向き矢印)ニンジンの栽培アドバイス!
1.短根系、極少系の品種を選ぶと育てやすいです
2.発芽までは乾かさないように管理します
3.適期より少し遅めの収穫で収量アップ

■参考
・ニンジンの育て方 地植え
・ミニキャロット(ミニニンジン)の育て方 栽培
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