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ヘチマと花


ヘチマは、ヘチマたわし、ヘチマ水が有名ですが、
若い果実を食用にしたり、ヘチマをグリーンカーテンにしたりと、
さまざまな楽しみ方があります。


■ヘチマたわしの作り方

ヘチマたわしは結構かたい物ですが、マッサージ効果で
新陳代謝を高め、つやのある素肌に導くと言われています。

また、食器などの洗い物に使用しても、繊維が丈夫で、
油物を洗ってもベタベタになりません。

ヘチマタワシを作る場合は、9月に入って完熟した果実を用います。

1.水に漬ける方法
完熟果をたっぷりの水につけ、浮かないように重石をして放置します。
このとき、果実の先端を地面などに軽くたたきつけ、
フタのようになっている部分を開いて取り除いておきます。

1週間もすると外皮が割れ、果肉が腐ってくるので、
中の果肉と種を洗いながら取り除き、風通しの良い半日陰で
よく乾燥させます。

これが昔ながらの作り方ですが、中身を腐らせるため
臭いがひどく、なかなか大変です。


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2.煮る方法
もっと簡単に、煮て作る方法もあります。

完熟果を適当な大きさに切り、たっぷりのお湯に入れ、
重石を乗せた落し蓋をして、20分程度煮ます。

水に取り出して冷ますと、手でも簡単に皮がむけるので、
皮を剥いてタネと中身を洗い流します。

やけどに注意すれば、こちらの方法の方が、
とても簡単にヘチマたわしを作ることができます。

出来上がったヘチマたわしはベージュ色をしています。
このままでも使えますし、漂白剤に浸ければ
真っ白になります。


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たわし用は、完熟させてから使います


■ヘチマ水の作り方

ヘチマ水は昔から化粧水として用いられてきましたが、
その他にも、民間薬として、咳止めやむくみ、利尿に効く
飲み薬や、あせも、ひび・あかぎれ、日焼けに効く塗り薬と
しても利用されてきました。

ヘチマ水は、9月上旬〜中旬に、地上40〜50cmのところで
茎を斜めに切り、根につながっているほうの茎を
ペットボトルなどの容器に挿して液体を採取します。

口の部分は、ゴミが入らないように脱脂綿などで
ふさいでおくとよいでしょう。

また、日中は気温が上がりすぎるので、できれば夕方〜夜から
採りはじめ、翌朝には茎からはずします。

そのままでは腐りやすいので、煮沸、ろ過をして冷蔵庫で保管し、
使うときだけ取り出します。


■ヘチマの食べ方

若い果実のうちなら、ヘチマも食べることができます。
日本でも、南九州や沖縄、南西諸島で食べられていて、
繊維の少ない品種も開発されています。

食べる場合は、長さ20cm、直径4cmくらいのときに収穫し、
煮物や焼き物、味噌汁の具などに利用します。
カレーやシチューなどにもよく合います。


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最盛期は、1苗から5〜10本くらいゆらりゆらりと揺れていて寛げます


■グリーンカーテンの作り方

ヘチマは、強い日差しをさえぎってくれる、
グリーンカーテンにも利用できます。

ヘチマは葉が大きく、折り重なるように生えるので、
ゴーヤよりも影が濃くなります。

つるもの用ネットを張ったり、棚作りやフェンスに絡ませたりと、
いろいろアレンジしてみましょう。

グリーンカーテンにする場合は、定植時に摘心して子づるを発生させ、
ネットに絡ませていきます。

子づるが増えたら子づるも摘芯し、孫づるの発生を促します。
葉が込み合うようであれば、随時取り除きましょう。

大きなヘチマがたくさんぶら下がると重くなるため、
ネットを張った場合は、所々に支柱を入れて補強しておきましょう。 


また、実のヘタの部分は、支柱やネットにヒモで
固定してあげましょう。

>>ヘチマのわかりやすい育て方はこちらです
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