
バラに元気がなかったら病気を疑ってみましょう
■根頭癌腫病(こうとうしゅがんびょう) 発生と症状
・発生時期
5〜11月が多く、1年中発生します。
・症状
生育の悪い状態が続くようであれば、根頭癌腫病を疑ってください。
根頭癌腫病の病原はバクテリアの一種です。
接ぎ木の部分または根などに大小のコブができるのが特徴で、
徐々にこのコブは肥大し、白から黒褐色に変色していきます。
病気になった株は生長が鈍り、枯死することもある病気です。
・対策方法
ガンとなるコブ部分を見つけたら、
ナイフなどを使って深く削り取ることです。
再発してしまうこともある病気ですので、
削りとった後もきちんと観察することが、再発予防に繋がります。
また、病原菌は土中で長い間生きるので再発することがあり、
生育が鈍い状態から回復しなければ抜き取って捨てる他ありません。
木酢液の原液をガンとなる部分にかけたり、
3パーセントほどのアンモニア液を使うことで、
根頭癌腫病の特徴である腫瘍を取ることができますが、
この方法をとっても再発する恐れはあります。
さらに発病株を切ったり、掘ったハサミ、シャベル、スコップなどに、
病原細菌が付いたままで他の株を汚染することもあります。
発病に気づいたら、用具も消毒しましょう。
バラの病気はさまざまありますが、どれもしっかりと観察すること、
病気の特性、対策などを覚えておくことは、重要と言えます。

根頭癌腫病のようす
*花ひろばオンライン バラの病気と害虫
◎根頭癌腫病の予防対策
・コブのない健全な苗木を選ぶ
・発病した株は抜き取り焼却する
・発病株付近の土は新しいものと交換する
・発病後は用具も消毒する