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ジンチョウゲのつぼみ
ジンチョウゲ(沈丁花)の樹高は1〜1.5mと生け垣に使いやすい高さです。
ふやし方は挿し木で可能です。
原産地は中国中部から雲南省にかけて分布しています。
日本へは室町時代に伝わったと言われています。
移植が難しい木のひとつです。
株から購入する時は根巻き苗ではなく、ポット仕立ての苗を選びます。
ジンチョウゲは自然放任していても樹形はまとまってくれるので、
扱いやすい花木です。時々透かし剪定をおこなえば大丈夫です。
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小さな花が集まって咲きます
■ジンチョウゲの病気と対策
1.白絹病
真夏の暑い時期に多く発病します。
まず新梢の先が縮れ、そのあと全部の葉が枯れてしまう症状です。
地際部には白い菌糸がつき、幹は色が変わって腐ってきます。
株元には丸い菌核ができます。
一度発生したら枯れるまで放置するしか仕方がありません。
発生してしまったら、株元の菌核と一緒に焼却して処理を行います。
2.黒点病
4月〜6月にかけて新梢の部分に発生する病気です。
雨が多いとかかりやすいです。
症状は新梢に小さな黒い斑点ができ、葉は緑色が抜けた後落ちます。
株全体にかかってしまうと新梢がなくなり、頂芽だけになったあと
木の勢いがなくなり枯れてしまいます。
病気にかかった葉は、全て焼いてしまいます。
対策としては雨が降ったあとすぐに、
ダコニールやダイセンなどの薬剤をまきます。
3.ウイルス病
葉にモザイク模様のような緑色の濃淡が生じます。
5月〜6月にかけて新梢のころ、一番目立つようになります。
すぐには枯れませんが、一度かかってしまうと防除できません。

アブラムシが病気を媒介するので注意します
4.疫病菌による根腐れ症状
突然夏に枯れてしまう病気です。
根に菌糸は生じませんが、病気にかかった株はすぐに焼却します。
対策として土壌伝染の疫病菌に負けないような薬を選びます。
■参考
・ジンチョウゲを移植するコツ
・ジンチョウゲ(沈丁花)の育て方、剪定方法
・ジンチョウゲ 鉢植えの育て方