ハゴロモジャスミンは常緑性のつる性低木です。
3月〜5月にかけて甘い香りを漂わせる白い花を
房状に30〜40輪まとめて咲かせます。

ジャスミンの仲間は熱帯、温帯に200種分布しています。
その中でもハゴロモジャスミンは、日本国内で
普通に栽培されている種類のひとつです。

つぼみはピンク色をしていますが、花を咲かせると白色です。
葉は濃い緑色でやや固いイメージですが、
白い花との対比は美しい姿です。

最近では寄せ植え用に小さな苗が売られるようになりましたが、
大きく生長するので、基本的には1品種で栽培します。


■ハゴロモジャスミンが咲かない理由

1.ハゴロモジャスミンの性質
ハゴロモジャスミンは温度が高すぎると、花芽が出来ません。
これは原産地が中国雲南省で、熱帯性の植物ではないからです。

寒さに特別強いわけではありません。しかし
霜に当たらない場所ならば栽培は可能です。

東京近郊よりも西の暖かい地域で栽培すれば、
鉢植えはもちろん、露地植えも可能です。

2.花芽ができる環境作り
ハゴロモジャスミンは、
 3℃前後の低温に1ヶ月ほど当たることにより、
花芽が作られる性質を持っています。


寒さを避けるために、早目に室内に取り込んでしまうのが、
かえってあだになるケースがあります。

霜が降りる直前まで外の空気にさらし、
室内に取り込んだ後も暖かい場所は避け、玄関先などに置きます。

30日以上低温の環境に置いた後ならば、
暖かい部屋へ取り込んでも、来春に花を咲かせてくれます。


>>ジャスミン類の分かりやすい育て方はこちらです
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