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ラッカセイの花の根元根元から太い子房柄が伸び、地中にもぐり込んで実となるのですね


ラッカセイ(落花生)は土の中のセンチュウを減らす働きがあると
されているので、輪作にはもってこいの作物です。


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ポットにタネまきすれば、寒さや鳥害から守れます


■ラッカセイが発芽しない理由は?

ラッカセイはタネまき後1週間〜10日で発芽しますが、
この期間を過ぎても芽が出ない理由としては、
2つ考えられます。

◎タネまきの時期が早すぎた
ラッカセイは高温性の作物で、生育適温は25〜27℃、
発芽適温は20〜30℃のため、最低でも地温が20℃ないと
発芽しません。

タネまき適期は、寒冷地で6月上旬、
中間地で5月中旬〜6月上旬、
温暖地で4月中旬〜5月上旬です。

最低でも、気温が20℃を超えるようになってから
タネまきをしましょう。

ビニールトンネルを張るなどの方法もあります。


◎鳥に食べられてしまった
ラッカセイに限らず、マメ科のタネは鳥の大好物です。
タネをまいた場所を掘ってみて、タネが見当たらなければ、
鳥に食べられてしまっています。

鳥除け対策には、次の2つの方法があります。

1.ポットにタネをまき、日当りのよい場所で、
不織布や1cm角くらいの目の細かいネットなどをかけて、
鳥に食べられないように管理し、
育苗してから菜園に定植します。

2.タネを直まきし、不織布で畝全体を覆うか、
寒冷紗や防虫ネットをトンネル状にかけるか、
畝上にテグスなどを張ります。
本葉が出始めたら、これらは取り外しても大丈夫です。


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ラッカセイの苗がすくすく育っていますね


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ラッカセイ、大収穫の予感がします


■ラッカセイのタネまきのコツ

・タネ選び
最初に、よいタネを選別します。
よいタネからは、よい苗が育ちます。

艶があり、淡い褐色のタネがよいタネです。
艶がなく、色が白っぽかったり、黒いシミがあったり、
粒が大きすぎるタネは悪いタネです。

・畑の準備
タネまきの2週間前に、苦土石灰を1uあたり
60〜100gまき、よく耕します。

1週間前になったら、化成肥料を1uあたり100g施し、
よく耕し、70〜80cmの畝を作ります。

ラッカセイなどのマメ科の植物の根には、根粒菌という
バクテリアがつき、空気中の窒素を吸収し、
養分として使用します。

そのため、マメ科の植物には窒素肥料は
あまり必要ではありません。

化成肥料は、できればマメ用の、
窒素3:リン酸10:カリ10の割合のものを使用しましょう。

・植え付け
株間30cmほどで、約3cmの深さで2粒ずつ、横向きにまきます。
タネとタネの間隔は、2cmほど離します。

土は、湿っていれば十分です。
土が乾いていた場合のみ、軽く湿らせる程度にしておきましょう。

ラッカセイは土壌の水分だけで十分に発芽します。
逆に、過剰に水分があると、発芽率が悪くなってしまいます。


*お写真は、opippiさんの映像をお借りしています。
素敵なお写真、ありがとうございます。
http://photozou.jp/user/top/182078
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