
C)opippi 落花生の掘り出し
ラッカセイ(落花生)は、土中に実をつけるため、
収穫のタイミングが難しい作物の一つです。
収穫のタイミングが早すぎると未熟だったり、
採り遅れると、秋雨でタネから芽が出てしまうことさえあります。
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C)poch ラッカセイの収穫の見極めは難しいです
■ラッカセイの収穫の目安は?
ラッカセイの収穫は、一般的には10月中旬〜11月上旬になり、
地上部の葉や茎が黄色く変色してきた頃が目安です。
その頃には、全体のおよそ7〜8割が完熟して実がついているので、
ためし掘りをしてみて、サヤの大半が大きく、
網目がくっきりしていたら収穫適期です。
株ごと引き抜いて収穫しましょう。
地上部が完全に枯れたころに収穫すると、実のつきはいいのですが、
引き抜いたときに子房柄が切れて、土中にサヤが残りやすくなります。
土中に残ったサヤを探して土を掘り返すのは大変なので、
適期の収穫を心がけましょう。
実入りが悪かった場合は、収穫が早すぎたか、
窒素肥料の与えすぎで地上部ばかりが茂って
実つきが悪くなる”ツルぼけ”の可能性があります。
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落花生の花、咲いた時をメモしておくと収穫時期が分かりやすいです
◎開花から収穫までの日数
こちらは品種によって異なります。
「郷の香」などの早生種で70〜75日、
「ナカテユタカ」のような中生種で80日前後、
「千葉半立」のような晩成種で95日前後が目安です。
タネ袋に目安が書いてありますので、ひかえておきましょう。
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ゆでラッカセイ、お試し下さい!
■ラッカセイの食べ方と保存方法
◎ゆでラッカセイ
家庭で簡単に利用できるラッカセイの食べ方は、
ゆでラッカセイと、煎りラッカセイです。
なかでもゆでラッカセイは、家庭菜園ならではの味です。
というのは、採りたてのマメでしか作れないためなんですね。
ラッカセイは、収穫後、すぐに時間と共に糖度が低下するので、
掘り取ったら直ちにサヤを切り離し、水洗いをしてゆでます。
水に、重量の2%の食塩を加え、水から40〜50分ほど
ゆでると出来上がりです。
圧力鍋を使えば、5分程度の加熱で作れます。
食べ方は、サヤを割り、薄皮はむかずにそのまま食べます。
やわらかで甘みがあり、ホクホクしています。
◎煎りラッカセイ
煎りラッカセイは、乾燥したラッカセイで作ります。
陰干しした株からサヤを切り離し、水洗いして、
サヤごとフライパンで空煎りします。
煎りが浅いと香気が足りず、深すぎると焦げ臭くなるので、
時々試食しながら香ばしく煎り上げましょう。
オーブンで作れば、もっと簡単です。
耐熱容器に入れたラッカセイを、あらかじめ160℃に
熱しておいたオーブンに入れ、20〜30分加熱すれば
出来上がりです。
◎ラッカセイの保存の方法
ラッカセイを保存する場合は、収穫後、サヤをつけたまま、
サヤを上にして風通しの良い日陰で1週間ほど乾燥させます。
乾燥が不十分だと、カビが生えやすいので注意します。