黒胡麻の花
ゴマ(胡麻)は別名セサミ(sesame)と呼ばれる1年草です。
白い花が咲いてる胡麻畑の中に数本、
ピンクの花が咲いてるのを見つけました。
黒胡麻はピンクの花が、白胡麻は白い花が咲くのですね。
ゴマは、日本だけでなく、世界各地で広く利用されています。
一説によれば、世界最古の栽培植物とも言われています。
ゴマは栄養価に優れ、中国では「食べる丸薬」と
言われています。
滋養・強壮、便秘の解消、動脈硬化の予防、高血圧の改善、
貧血改善、肌や髪の美容、血行促進、抗ストレス作用、
などの効果が期待できます。
しかし、ゴマは外皮が固く、そのままでは身体の中を、
素通りしていくだけで、栄養も効能もうまく生かせません。
すりつぶすなど、消化しやすい形にして利用しましょう。
・品種
白ゴマ、黒ゴマ、茶ゴマ(金ゴマ)などの品種があります。
白ゴマは油分が多く、風味はあっさりしています。
黒ゴマや茶ゴマは香りが強いので、
風味を活かした料理に向いています。
白胡麻の花
■ゴマの育て方 栽培方法
・栽培環境
日当たりと水はけの良い場所を好みます。
高さ1m以上に育つので、他の植物が
日陰にならないような場所を選びましょう。
・土作り
タネまきの2週間前に1u当たり苦土石灰100gと
堆肥バケツ半杯を入れて耕します。
1週間前になったら、化成肥料を
1u当たり80gを入れて60〜70cmの畝を作ります。
・タネまき
5〜7mmの深さの溝を作り、
タネを1〜2cm間隔でばらまきます。
ごく薄く土をかぶせたら、手で軽く押さえ、
たっぷりと水やりをして種と土を密着させます。
・間引き
1回目の間引きは草丈5〜6cmになった頃、
成育の悪い株や葉が傷んでいる株を間引きます。
残す株が抜けないように、株元を押さえて引き抜きます。
間引いたら、軽く土の表面をほぐして
株元に土を寄せます。
間引き後は、葉と葉が触れ合う程度の株間にします。
2回目以降の間引きも同様に行い、
3〜4回の間引きで、本場5〜6枚の頃、
最終株間15cmほどにします。
・芽かき
5月中旬〜6月上旬、一番花がついたら、
それより下のわき芽をすべて摘み取ってしまいます。
芽かきを行わないと、枝が充実せず、
花つきや実つきが悪くなります。
・追肥と土寄せ
最後の間引き後に追肥して、株の生育を良くします。
1株あたり軽く1握り(約10g)の発酵油かすを
株のまわりに施し、土とよく混ぜて株元に寄せます。
花後、さやがつき始めたら、化成肥料を株のまわりに
軽くばらまき、軽く中排して土寄せを行います。
・水やり
水切れさせないよう、夏の乾燥期は水やりをします。
ゴマ和え、風味がおいしいです
■収穫
9月中旬〜10月中旬頃、収穫します。
すべての実が充実してしまうと、
下のほうからはじけてしまうので、
下のほうの葉が枯れ始めて、
実が少しはじけてきたら刈り取り収穫します。
収穫後は束ねて雨の当たらない場所に立てて
1〜2週間追熟・乾燥し、実を充実させます。
十分に追熟・乾燥したら、シートの上で、
束ねたままゴムハンマーなどでたたいて種を落とします。
ふるいを使ってごみなどを取り除き、
よく日に当てて乾燥させます。
■病害虫
梅雨の時期は立ち枯れ病や黒斑病、
ネキリムシが発生しやすくなります。
高温期に入るとアブラムシが、
収穫間近にはスズメガの幼虫がつきやすくなります。
早めの薬剤散布で防除します。