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ローズマリー、美しい薄紫の花がたくさん咲きます


ローズマリー(rosemary)生育旺盛で育てやすく、
病害虫もあまり発生しません。
真夏の直射日光にも耐えられる一方、
多少日当たりが悪くても良く育ちます。


科名:シソ科
別名:マンネンロウ(和名)
英名:rosemary
性質:低木


ローズマリーには、消化促進、防腐、神経安定、
老化(酸化)防止の効果があるとされています。

肉や魚料理の香り付けや、リースなどのクラフトに
利用されています。
リース作りには、曲線を描くように枝が伸びる
ほふく性品種が向いています。

香りが強いので、料理に利用する場合は、
量を少なめにしましょう。

カップに葉を入れて熱湯を注ぐと、
ティーができます。
シャープですがすがしい香りが、
頭痛や疲れに効きます。
花粉症に効くともいわれています。

殺菌効果もあるので、サシェにして
シューキーパーにしてもよいでしょう。

また、ローズマリーを煮出した液を
入浴剤、化粧水、ヘアリンスなどに利用できます。


・品種
まっすぐに伸びる木立性、
横に広がって地面を這うほふく性、
その中間の半ほふく性(半立ち性)があります。

木立性には、香りがよく、料理によく使われる
トスカナブルーがあります。

マックコネルズブルーはほふく性の
代表的な品種で、枝は地を這うか、
垂れ下がります。

マジョルカピンクは半ほふく性品種で、
花は淡いピンク色です。

花色や葉の形、耐寒性などが微妙に異なります。
また、ほふく性種は広がるため、
スペースとも相談して、栽培品種を決めましょう。


栽培管理

多湿に弱いため、梅雨の時期や冬前に、
収穫をかねて刈り込みを行い、
風通しの良い状態にすることが大切です。
生育旺盛なので、多少切りすぎても心配ありません。
・乾燥を好むので、湿気のある場所には植えない
・冬前に一度刈り込みを行います
・半日陰でも栽培できる


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ローズマリーは、ブーケやクリスマス リースにも良く合います


ローズマリー育て方 栽培方法

3月上旬〜5月上旬の春植えか、
9月中旬〜11月下旬の秋植えにします。

ローズマリーは酸性土を嫌うため、
植え付けの2週間前に苦土石灰を施しておきます。

苗は、高さ10cm以上のものを購入し、
根鉢を崩さないように植え付けます。

・タネまきと育苗
株元に土を寄せて、根と土が密着するように軽く押さえ、
たっぷりと水やりをします。

タネまきから栽培する場合は、
3ヶ月くらい育苗してから植え付けます。

しかしタネは発芽するまでに1ヶ月近くかかる上、
初期の生育が遅く、その年の秋になっても
10cmくらいにしかなりません。

つまり、ローズマリーの苗は、
前年にタネまきした苗なのです。

・追肥と土寄せ
ローズマリーは荒地でも育つため、
植え付け時に元肥を施せば、
追肥はほとんど必要ありません。

毎年春先に控えめに施す程度で十分です。
むしろ、肥料のやりすぎに注意しましょう。

・水やり
やや乾燥した環境を好むので、
水の与えすぎに注意します。

・収穫
株が高さ30cm以上になったら、収穫できます。
葉が茂っていれば1年中収穫できますが、
4月〜6月の開花前が最も香りが高いです。

必要な長さの葉を、ハサミで切り取り収穫します。
朝が一番香り高いため、できれば晴れた日の
朝方に収穫するのがおすすめです。

株が若い時期には、高温多湿に弱いので、
茂っている部分を収穫して風通しを良くします。

ローズマリーの花は長期間つくので、
切花や花壇のアクセントとしても最適です。

・病害虫
害虫は特に心配いりません。

多湿期や低温期に水が多いと、
腐敗菌や根腐れが発生しやすいので注意します。