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コリアンダー、葉も花も美しい


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コリアンダーの花、可憐です


コリアンダー(coriander)は、タイではパクチー、
中国では香菜(シャンツァイ)、
メキシコではシラントロと呼ばれ、
世界中で親しまれているハーブです。

トムヤムクンなどエスニック料理には欠かせません。


コリアンダー育て方 栽培方法

春まき(4月〜6月)か、秋まき(9月)にします。
春まきの場合は、生長がよく早くから収穫を始められますが、
初夏にはとう立ちして花が咲くため、収穫期間は短めになります。

秋まきの場合は、生長は遅いのですが
春に花が咲くまで長く収穫を楽しむことができます。

・まき場所
日当たりを好みますが、やや日陰の場所でも育ちます。

・タネまきのコツ
コリアンダーはセリ科の植物で直根性で移植を嫌うため、
直まきにします。

コリアンダーのタネは少し変わっていて、
半球状の2つのタネがくっついて、
球形のタネになっています。

要するに1つの球形のタネ(1粒のタネ)をまくと
芽が2つ出てきます。

通常はタネを半分に割ってまきます。
球形のタネを瓶の底など硬めのものではさみ、
力を加減しながらゴリゴリと転がすと2つに割れます。 


割れたタネをを一晩水につけてから、タネまきします。

まき方は、すじまきでも、ばらまきでも、
点まきでもかまいません。

タネをまいたら、3〜5mmの厚さに覆土し、
たっぷりと水やりをします。
2週間〜4週間ほどで発芽します。

・間引き
発芽後、葉が触れ合うようになったら
その都度間引きます。

最終的に株間20〜30cmにします。

ある程度大きくなってからは、
間引き菜として利用できます。

・追肥
春まきの場合は、生長サイクルが短いため、
緩効性の肥料を混ぜ込んでおけば、
追肥は必要ありません。

秋まきの場合は、生長期間が長くなるため、
春に即効性の化成肥料を少量、
株元に施します。

・水やり
コリアンダーはやや水を好む性質なので、
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

特に真夏は水切れを起こさないように注意します。


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コリアンダーのタネ、スパイスとして重宝します


・収穫方法
コリアンダーは葉とタネを利用できますが、
葉を収穫する株と、タネを収穫する株は
分けた方が良いでしょう。

タネを多く実らせるには、やはり多くの葉が
必要だからです。

タネを収穫する株は、タネが完熟して
茶色くなったら茎ごと刈り取り、風通しの良い
日陰で1週間ほど逆さにつるして乾燥させ、
タネを取って保存します。

葉は、若い葉を随時摘み取ります。
発芽から1ヶ月〜2ヶ月ほどで葉が茂り、
収穫できるようになります。

小さなうちは、生長点は摘まずに
周りの葉から収穫します。
大きくなり花芽が出始めたら、
花芽を中心に摘心も兼ねて収穫しましょう。

大きくなった葉は、かたい上に香りも弱いので、
収穫は避けたほうが良いでしょう。


■病害虫

雨などに当たって葉や茎に泥がつくと、
病害虫にかかりやすくなるので、
株元に敷きわらなどをして、はね返りを防ぎます。

アブラムシもつきやすいので、数が少ないうちに、
早めに駆除しましょう。