
ジャガイモ、大きいと収穫が楽しい♪
サツマイモは見るからに根が変化したように見えますが、
ジャガイモは何が変化したと思いますか?
実は、ジャガイモは茎が変化したものなのです。
地下茎が枝分かれして細く伸びていった”ストロン”の
先端にデンプンが蓄積して肥大化したものが、
ジャガイモになるのです。
ところでジャガイモは通常タネイモから栽培されますが、
花が咲くため、当然タネもできます。
しかしタネから育てたジャガイモは、成長が遅く、
イモもあまり肥大せず、小さいままです。
タネイモにはでんぷんなどの養分がたくさん含まれているため、
株の成長が良く、大きなイモがたくさん取れるのです。
ジャガイモが大きくならず、小さいイモしか収穫できない理由は、
いくつかありますのでご紹介しましょう。
■ジャガイモが大きくならない理由
発芽後、芽かきや土寄せをしなかったり、植え付け時期が遅いと、
イモが肥大せず、小さなイモしか収穫できなくなります。

デストロイヤー、美味しかったです!
■ジャガイモが大きくならない場合の対策
1.植え付け時期を選んでイモを肥大させる
ジャガイモは10〜23℃で育ち、生育適温は15〜20℃ですが、
肥大するのに最も適した温度は17℃です。
高温になるにつれ肥大が悪くなり、29℃以上では
肥大しなくなってしまいます。
関東以西で、2月下旬から3月上旬が植え付け適期です。
そのため、地域の植え付け時期とイモの肥大とは密接に関係してきます。
植え付けが遅いと発芽が遅れ、その結果肥大に必要な日数が
足りなくなって、小さなイモにしかならなくなるためです。
2.芽かきをしてイモを肥大させる
1つのタネイモから、ふつう5〜6本の芽が出てきます。
全部の芽を育てると、養分が分散したり、茎葉が茂りすぎて、
病気になりやすく、大きく成長しないで小さなイモしかできなくなります。
そのため、勢いのよい芽を1〜2本残し、
そのほかの芽はかき取ってしまいます。
これを、”芽かき”といいます。
芽かきは発芽後10日前後に行い、残す芽を傷つけないよう
残す芽の根元を押さえて、かき取る芽を倒し気味にして
引っ張って取り除きます。

左手で株元を押さえ、右手で不要な芽を引き抜きます
3.土寄せを適期にする
土寄せをしなかった場合も、ジャガイモは大きくなりません。
土寄せをすることで土がふわっとやわらかくなり、
イモが大きくなるスペースができるため
イモの肥大を促進するとともに、イモが地表に出て
緑化して有害なソラニンを生成することを防ぎます。
土寄せは、発芽時と、芽かきをした後、草丈が15cmほどに
成長したときに行います。
一度にたくさんの土をかけてしまうと地温が上がらず、
イモの肥大を阻害してしまうので、各回3cmほどの厚さに
土をかけるようにします。
また、イモが肥大してくると土を押し上げ、土の表面が
割れてくることがあります。
このような状態になったときも、土寄せをしてあげましょう。
さらに、ジャガイモは酸性土を好むため、苦土石灰で
pH調整すると、肥大が阻害されますので注意します。
■参考サイト
>>ジャガイモ栽培.com