
干しダイコンにすると長期間保存できる
ダイコンは、江戸時代には薬としても利用されており、
でんぷん分解酵素のアミラーゼを多く含み、
でんぷんの消化を促進し、胸やけ、二日酔い、胃酸過多、
胃もたれなどに効果があるとされています。
また、実は内側よりも皮の方に多く栄養素があり、
ビタミンCやビタミンPは皮の方が多くなっています。
ビタミンPは毛細血管を強くする作用があり、
脳卒中予防に注目されています。
また、ダイコンの葉は緑黄色野菜の仲間で、
根よりも栄養が多く、カロチンやビタミンC、
カルシウムなどが豊富に含まれています。
ダイコンの皮や葉は捨てがちですが、
自分で栽培したダイコンは愛着もひとしお。
できれば捨てずに全部利用したいものです。

愛らしいダイコンの花
■大量のダイコン、収穫したダイコンを保存する方法
ダイコンは1本が大きいので、
いっぺんに収穫しても食べ切れません。
しかし、収穫せずにそのままにしておくと、
すが入ったり、霜で凍ってしまうこともあります。
1.ダイコンの量が多い場合
収穫適期になったら、一度全部掘り出して、
菜園の隅に深さ80cmほどの穴を掘り、この穴に
収穫したダイコンを斜めに並べて、
こもかむしろをかけます。
さらにその上に土を20〜30cm盛って、
空気抜きとしてビニール管などを差し込んでおくと、
2月くらいまで保存できます。
2.ダイコンの量が少ない場合
量が少なければ、葉を切り取り、泥付きならば
新聞紙などに包んで冷暗所においておきます。
洗ったものは適度な湿度を保つため、
ビニール袋や新聞紙などで包んで、冷蔵庫で保存します。
新聞紙に霧を吹いておくといいでしょう。
葉を取るのは、葉から水分が蒸散し、身の水分も奪って
すが入るのを予防するためです。
葉は、葉をつけ根ギリギリのところで切り離します。
3.ダイコンは立てて保存する
ダイコンは、必ず立てて保存します。
大根のように縦に伸びる野菜は、
横にすると上に立ち上がろうとしてエネルギー、
つまり水分と糖分を浪費してしまうため、
しおれるのが早くなります。
4.おろしたりゆでて冷凍する
ダイコンは冷凍保存には向かない野菜です。
しかし、大根おろしにしてしまえば、冷凍保存できます。
また、葉はゆでると冷凍保存できます。
食べやすい大きさに切っておくと、利用しやすいでしょう。
葉は、陰干しして”干し菜”にしてもよいでしょう。
5.干しダイコンにする
2本のダイコンの葉のもとをヒモでくくり、
竿などに振り分けて干すのが一般的です。
大根の養分が葉に行ってしまうので、
葉は切り取ったほうが良いという考え方もあります。
干す期間は、すぐに食べるのなら短く、
長期保存するなら、ひからびて曲がるくらいが良いです。
■参考
・大量のジャガイモを保存する方法
・ダイコンの栽培|初心者でもおいしく立派に育ちます
・ダイコンの育て方|プランターや容器でもおいしく栽培
・ダイコン栽培 おいしくない理由は?
・ダイコン 太らない
*ダイコン栽培のことなら
>>ダイコン栽培.com