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シクラメンは、地中海沿岸が原産地です。
自生地では、夏季は雨が降らず、
高温で乾燥した気候になると休眠します。
寒冷地では、休眠させずに夏越しができます。

花が咲き終わってからの管理に気を配り、
次シーズンにふたたび美しい花を、
楽しみたいものです。

来年もきれいな花を咲かせるためには、
夏越しがたいへん重要なポイントです。

休眠させないで夏越しをすると、
花が早く咲きます。

関東以南の地域では、休眠させた方が、
夏越しが簡単でしょう。


シクラメン終わったあとの栽培方法夏越しコツ

1.休眠させて夏越しする方法
シクラメンは、日本のような高温多湿の夏に弱いです。
花が咲き終わったときに、葉が黄ばんで枯れていて、
新しい葉もない状態は、病気か根腐れです。
残念ながら、元気がない株は夏越しできないので、
処分をします。

初夏に葉も少なくなったら休眠をさせましょう。
水やりの回数を減らして、乾燥状態にしていきます。

その後は、屋外で管理してもかまいませんが、
雨の当たらない、半日陰などの涼しいところに置きます。
8月末までは、水をあたえないで夏越しをさせましょう。

2.休眠させず夏越しする方法
シクラメンは、寒冷地などの比較的冷涼な場所では、
初夏になっても、葉が生き生きしてる事もあります。
新芽も出ていて、葉の数が10枚以上あるとよいです。

このような場合は、花が咲いている時と同様に、
しおれない程度に、用土と株の状態を見ながら、
水をあたえて夏越しをしましょう。
水やりは、気温の低い時間帯に済ませるようにします。

底面給水鉢で、育てていた場合は、
水は少なめで管理をします。
数日水が受け皿に残っているようなら、
水を捨てて入れかえるとよいです。

真夏には、肥料をほどこさない方が安全ですが、
ごく薄い液肥を少量あたえる程度にとどめます。

風通しのよい明るい日陰や半日陰で夏を過ごします。
軒下や北側の窓辺でもよいでしょう。
できるだけ涼しくし、葉が枯れてきたら、
水を切って用土を乾かして休眠させましょう。

3.植え替えのタイミング
シクラメンの植え替えは、9月に入るころが、
作業しやすく株も傷みにくいです。

休眠させずに夏越しさせた株は、
古土を軽く落とす程度にして、
ひと回り大きな鉢に植え付けます。

休眠させた球根は、球根を掘り上げて、
古土をていねいに落とします。

根を傷めないようにほぐします。
根を確認して、黒くなった根は腐っているので、
とりのぞきます。

清潔な新しい培養土を用いて、植え付けをします。
球根が鉢土から露出した状態になるように、
浅めに植え付けましょう。


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