
バジルはタネから育てやすい
バジル(バジリコ、Basilico 学名:Ocimum basilicum)は、
シソ科の一年草で、”ハーブの王様”と呼ばれるほど、
イタリア料理を中心に利用されているハーブです。
一般的に”バジル”と呼ばれているのは、
スイートバジルのことです。
その他に知られているバジルとしては、
スイートバジルよりマイルドで甘い香りのダークオパール、
矮性種で鉢植え向きのブッシュバジル、
レモンの香りのレモンバジルなどがあります。
バジルは、7月〜9月に、穂状の白い小花が咲きます。
バジルの和名はメボウキですが、
この由来は、タネにはコンニャクの主成分でもある、
グルコマンナンを多く含みます。
水を含むとゼリー状の物質で覆われ、
目の汚れを取る目薬とされたため、
目箒(メボウキ)と名づけられました。

バジル、おいしそうにすくすく育つ
■バジルの育て方 栽培方法
・タネまき
バジルのタネまきは、4月〜5月に行います。
水はけが良く、保水性のある培養土に直まきにします。
赤玉土(小)6:腐葉土3:バーミキュライト1、
または市販の草花用培養土を用いると良いでしょう。
3号ポットなら2〜3粒、プランター植えなら、
20cm間隔で5〜6粒ずつ点まきにし、軽く土をかけます。
水をたっぷり与え、発芽するまで日陰に置きます。
・定植
本葉が2枚になったら間引きします。
株が成長する6月頃、定植します。
大きく育つので、9〜10号鉢に3株、
標準プランター植えでも3株を目安に植えます。
赤玉土(小)6:腐葉土3:バーミキュライト1、
または市販の草花用培養土を用います。
・ピンチ(摘芯)
バジルは成長が速くてどんどん育つので、
草丈20cmくらいに育ったら、
先端を摘んでわき芽を増やします。
ピンチ(摘芯)を行うことにより、
わき芽が出て、ボリュームのある株に育ちます。
わき芽が伸びたら、さらにピンチを繰り返します。
・置き場所
日当たり、風通しの良い屋外で育てます。
一年草なので冬には枯れてしまいますが、
霜に当てなければ比較的長く楽しむことができます。
・水やり
土が乾いたら、水をたっぷり与えます。
梅雨や、秋の長雨にはできるだけ当てないようにします。
・施肥
株が育ってきたら、緩効性化成肥料を月に1回、
株元に置き肥にします。
・病虫害
アブラムシが発生することがあるので、
発生したら、すぐに除去します。
手袋をするかセロハンテープで捕りましょう。
・利用方法
バジルはトマトとの相性が抜群によいハーブです。
花が咲く前の、葉が軟らかいうちに収穫します。
生で料理に使ったり、
陰干ししてドライハーブとして使います。
パスタやサラダ、肉料理など、幅広く利用できます。
バジルの葉が取れすぎて困ったときは、
たっぷりのバジルで作るジェノヴェーゼソースや、
オリーブオイルに入れて、
バジルオリーブオイルを作っておくと、
お料理にたいへん役立ちます。
>>バジルのタネと苗を見てみる