
ラベンダー、ストエカス系、愛らしい形
ラベンダー(Lavender)は地中海沿岸原産の、
シソ科の丈が伸びる常緑植物です。
最もポピュラーなハーブの一つであり、
ラベンダーの芳しい香りから、”香りの女王”とも呼ばれます。
その香りには、精神を安定させる効果があります。
ラベンダーは6月〜8月上旬に、
紫色、ピンク、白などの穂状の花を咲かせます。
7月中旬の北海道富良野地方のラベンダー畑は、
一面紫の絨毯のようで、圧巻です。
花は小さいけれども上質の香油が取れる
イングリッシュラベンダー。
花の先に花びらのような紫色の、
包葉と呼ばれる葉をつけるフレンチラベンダーが一般的です。
最近では、香りは少なくても花の美しいタイプや、
耐寒性に優れた品種など、品種改良が進んでいます。

デンタータ ラベンダー、四季咲き性

ラベンダーの紫と白の組み合わせもおしゃれ
■ラベンダーの育て方 栽培方法
・苗選び
タネから育てる場合、2月〜3月にタネをまきますが、
苗から育てるほうが失敗が少なく、手軽に楽しめます。
苗は4月以降に、葉の色つやが良いものを選びます。
・植え付け
ラベンダーは酸性土を嫌うので、
水はけの良い培養土に石灰と元肥をすきこみます。
赤玉土(小)7:腐葉土3、
または市販の草花用培養土に、
緩効性化成肥料を3g/L混ぜます。
苗を購入したら、すぐに4.5〜5号鉢に植え替えます。
プランターなら、20〜25cm間隔に植えます。
・置き場所
高温多湿に弱く、乾燥した涼しい気候を好むので、
風通しのよい場所で、涼しい環境に置きます。
雨にはなるべく当てないようにします。
・水やり
土が乾いたら与えますが、過湿になると、
根腐れを起こすことがあるので注意します。
・切り戻し
ラベンダーの枝が伸び、
株の姿が乱れてきたら切り戻し剪定します。
6月下旬〜8月頃、花が終わったら、
根元から1/3ほど切り戻して、株姿を整えます。
・株分け
2〜3年に1回を目安に、株分けをするとよいでしょう。
ラベンダーの株分けは、
春(4月〜5月)か、秋(9月下旬〜10月上旬)に、
2〜3芽を1株にして切り分けて植えつけます。
・施肥
元肥のほかに、春と秋に、
月1回程度緩効性化成肥料を置き肥にします。
・病虫害
丈夫なので、病虫害の心配はほとんどありません。
・利用方法
ラベンダーの花茎を切って束ね、
風通しの良いところへ吊るして、
ドライフラワーにします。
花が3分咲き程度のときに、
ドライフラワーにすると、乾燥した花が落ちにくいです。
その他には、花だけを摘んで、
エディブル・フラワーとしてハーブティーや、
クッキー、ケーキにも利用できます。
■参考
・ラベンダーの種類と特徴
・ラベンダーの挿し木の方法
・ラベンダーの剪定方法
・ラベンダーの越冬方法 育て方
>>ラベンダーの苗を各種見てみる