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ツバキ、花びらに絞りが入る品種


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ツバキはさまざまな品種がある


ツバキ(椿)は茶花として、
古来から日本人に愛されてきた花です。
花が少ない冬に開花するため、
冬場のお茶席ではツバキ一色となることから、
「茶花の女王」とも呼ばれています。

花期は11〜4月です。

ツバキの花は他家受粉で実をつけるため、
変種が生じやすく、古くから品種改良が行われ、
たくさんの品種がつくられました。

ツバキの花は、ガクを残して花首から丸ごと落ちます。
首が落ちるのを連想させるため、
入院時のお見舞いにはタブーとされています。

また、武士もその理由でツバキを嫌ったという説が、
広く流布されていますが、実際にはむしろ潔いとされていたようです。


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大輪の八重は、豪華です


ツバキ育て方 栽培方法

・苗木選び
枝が良く伸び、葉の色が鮮やかで光沢があり、
ずんぐりとして幹が太いものを選びます。

・植え付け
ツバキの植え付けは、3〜4月頃行います。
購入した苗木は植木畑から、
掘り起こしたままのものがほとんどです。

畑の黒土は水はけが悪いので、
そのまま植えつけると根腐れを起こしてしまいます。

鹿沼土以外は、根巻きをとってから、
まわりの土を軽くほぐし、根鉢を少し崩します。
赤玉土(小)6:腐葉土3:バーミキュライト1、
または市販の草花用培養土に、
緩効性化成肥料を3g/L混ぜた土を用いて植えつけます。

根付くまでは、半日陰に置いて管理します。

・置き場所
ツバキは日陰でも育ちますが、
できるだけ日当たり、風通しの良い屋外で栽培すると、
じょうぶで花つきがよくなります。

・水やり
土が乾いたら、たっぷりやります。
花芽ができる6月中旬〜7月中旬は、
水やりを控えめにすると、花付きがよくなります。

・剪定
ツバキの枝葉が込み合ってきたら、剪定します。
花が終わったら、花芽ができる前にすぐに行います。
目安としては、4〜5月です。

徒長枝や、重なった部分を切ります。
葉を2〜3枚残して、葉の付け根より少し上で枝を切ります。

コンパクトに育てるなら、強剪定を行います。

・施肥
1〜2月の寒肥と花後のお礼肥、
8〜9月に追肥として、発酵油かすを株元に施します。

・挿し木
ツバキの挿し木は、6〜7月に行います。
新枝を10cmくらいに切り、
下葉を取り、水揚げをして鹿沼土に挿します。
半日陰で管理し、根が出たら鉢上げをします。

・病虫害
チャドクガが天敵です。
卵や幼虫を見つけたら葉ごと切り、
スミチオンかデープテレックスを散布します。

チャドクガは人間にもかぶれなどの被害を及ぼし、
直接触れなくても、木の下を通ったり、
風下にいるだけでも被害に合うことがあるので、
チャドクガを見つけたら、早急に駆除します。

防除後の幼虫の死骸の毒毛でもかぶれるため、
注意してください。

>>ツバキの苗を見てみる
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