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カノコユリ 赤 優雅で人気の野生ユリ


カノコユリ (鹿の子百合;L. speciosum)は、
ユリ科ユリ属の秋植え球根です。
日本、中国、台湾に自生し、日本では九州、四国に自生。

カノコユリという名は、花弁の内側に鹿の子絞りのような、
模様があることから名づけられました。

花色は、白、ピンク、赤などがあり、いずれも芳香を放ちます。
鹿の子ユリの育て方をご紹介していきます。 


カノコユリの開花期は、日本のユリとしては遅く、
7月中旬から8月中旬に開花します。
花の直径は8〜10p、草丈は50〜150p
1球で10〜20輪の花をつけるので見応えがあります。


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カノコユリ 白 清楚で10〜12輪もの花が咲く


■カノコユリの育て方

カノコユリの育て方は、比較的やさしいです。

・栽培環境
カノコユリは、土の乾燥と強い西日が苦手です。
半日陰で排水の良いところで育てるのが理想的です。

・植え付けと元肥
9月末から10月中旬に球根を深めに植えます。
1度植えたら、数年間はそのままでだいじょうぶです。
カノコユリは、緩効性化成肥料など元肥をしっかりと入れます。

・鉢植え
鉢植えの場合、鉢底穴にネットを敷き、
鉢底石を2〜3p、培養土を10p入れます。
球根はおがくずを払い、傷んで変色した部分を取り除き、
根を広げて球根を等間隔に置きます。

カノコユリの球根の下側の根(下根)は主に体を支えます。
発芽して地中に埋まっている茎から出る根(上根)は、
養分を吸収して生長します。

ですから深植えすることが育て方のポイントで、
良い花を咲かせるコツです。 


・庭植え
カノコユリの庭植えの植え方は、
覆土は球根3つ分くらいの深さに植えます。
プランターの場合、底に5cmほど用土を敷きます。

そこに球根を並べます。複数ある場合はできるだけ間隔を開けます。
たとえば、球根の間隔は、15〜20p以上あると分球しやすいですです。

球根を10cmほど覆土して、たっぷり潅水します。
植え付け時は、球根が乾かないようにたっぷりあげます。

・水やり
鉢植えでは、乾いたらたっぷり与えます。
葉のない季節でも、球根を乾かさない程度に水やりします。

庭植えは、よほどの乾燥でないかぎり不要です。

・追肥
カノコユリの芽が出たときには、固形油粕などを、
花後のお礼肥に、地植えの場合は即効性の化成肥料を、
鉢植えの場合は、緩効性の化成肥料などと液体肥料を定期的に与えます。

■参考
・ユリ育て方12ヶ月 目次|毎月の管理を分かりやすく解説
・カサブランカ(ゆり、百合)の球根の植え方
・カサブランカの育て方
・鉄砲百合(てっぽうゆり・テッポウユリ)の育て方
・黒百合(クロユリ)の育て方、栽培方法

>>ユリの球根を各種見てみる
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