
カキ(柿)とは、カキノキ科の落葉樹です。
5月ごろに白黄色の花をつけ、
果実は秋に橙色に熟します。
カキは、カロチンをたっぷり含みビタミンCも豊富で、
健康に良い人気の果実です。
甘ガキは、暖地のほうが渋が抜けやすいです。
品種改良されて関東以西でも育てやすくなっています。
渋ガキでも、下記のまわしカキ(さわしカキ)にすれば、
甘みも風味も増し、とっても美味です。
■カキ(柿)の育て方
・苗木の植え方
カキの育て方は比較的容易です。
苗木を植える場合、その時期は、
11月下旬から翌年の2月下旬くらいが最適です。
カキは、樹勢が良くなりすぎると、実がなりにくいです。
根が深く張らないように、50cmほど下に、
ブロックや大きな石を入れると根が横にはっていきます。
カキの品種にもよりますが、
ほとんどの品種が1本で結実します。
しかし、受粉樹を含めて複数の品種を植えたほうが、
実りが良く品質も向上します。
カキは日光をとても好みますので、
植え場は戸外の直射日光下が適しています。
・水やり
水やりは、土の表面が乾けば与えて、
水切れには注意してください。
とくに鉢栽培では、
致命的になる場合があるので、注意しましょう。
・剪定
カキの剪定は12月下旬から3月くらいに行います。
>>カキの詳しい剪定方法は、こちらです。
・増やし方
春4月上旬に接ぎ木で増やします。
実生2年の苗を台木に、1年生の良い枝を挿し木に切りつぎします。
植え付けたばかりは、肥料を控えめにしますが、
2年目以降は堆肥や腐葉土を与えましょう。
・病害虫
病気としては、角斑落葉病、円星落葉病。
害虫は、ヘタミガ(ヘタムシ)、イラガが心配されます。
・摘果
カキの実がならない、落ちるのは、
6月頃であれば、受精できない実です。
実が多く着きすぎたときは、
摘果して減らしてあげると結実しやすくなります。
この摘果は、7月上旬に、一結果枝に一果をめやすに行います。
・おもな甘柿品種
富有、次郎、筆柿、禅寺丸、平核無、蜂屋など。
■まわし柿(さわし柿)の作り方
渋柿を収穫してヘタが乾く前に行います。
カキは、タオルなどできれいに汚れをとり磨きます。
トロ箱、厚手のビニール袋などに、
カキのヘタを上にしてきれいに並べます。
注射器(針なし)などで、
ヘタに果実酒用の焼酎(40度以上)を2ccほどたらします。
空気を抜いて封じて1週間ほど冷暗所で保存します。
とっても甘いカキになっています。
熟れすぎていたら凍らせて食べても、
シャーベットのようで美味です。
■参考
・初心者の果樹栽培|庭植え鉢植えで大収穫
>>カキ(柿)の苗を見てみる