
C)プレティオ
カキ(柿)の冬の剪定は、
1〜3月はじめごろまでできます。
カキの剪定方法では、
カキは、若木のうちは枝が立ちやすい傾向にあり、
結実期には開く性質があることを考慮することがポイントです。
こちらでは、カキのわかりやすい剪定方法をご紹介しています。
■カキの木の仕立て方
柿は高く伸び樹齢が長いのですが、
若木は成長が遅く、芽吹きも遅いです。
1年目は、主幹を30〜60cmくらいに剪定して植えます。
初期の剪定を控え、日が当たらない枝だけ間引き、
そのほかの枝は先を切り戻すくらいにします。
2年目以降は、横に伸びる枝を水平に導き、
冬に枝先の切り戻し剪定くらいにします。
3年から5年後に、冬季に主幹を芯を止めし、
主枝を3〜4本にして開心自然形するとじょうぶに育ちます。
↓写真のような樹形にします。

写真資料提供:花ひろばオンラインさん ←こちらの下段で剪定写真が見られます
カキを剪定をする前に、
収量を優先するか作業・安全面を優先するのかを、
決めておくと良いでしょう。
収量を上げる場合は、
枝の密度を高めて樹高も伸ばしていきます。
作業しやすく安全性を高めるには、
高い枝を切り通路をあけるために胸より低い枝を剪定していきます。

カキの花と、その付き方
■成木の剪定方法
果実のついた枝には翌年果実がなりにくいので、
収穫時に剪定もかねて枝ごと切ると良いです。
花芽は夏につき、次の春に開花結実します。
夏以降の剪定は、花芽のついていない枝を剪定します。
花芽を見分けることができないときは、
花後に剪定するのが安全です。
一般的には、昨年の春から伸びた10〜40pくらいの枝が、
結果母枝(成らせ枝)になります。
花芽は丸っこい三角形で先端から数個つきます。
葉の芽は丸くなく小さめの三角形です。
結果母枝は、太さや長さの揃った良い形のものを残します。
真上に伸びた結果母枝は、春先から盛んに生長しますが、
生理落下しやすい傾向にあります。

斜め上向きから横に伸びた枝に良い実がなります
斜め上向きから横に伸びた枝のほうが、
結実後の落下が少なく果実も良いものが採れます。
成木でも、カキの主枝の本数は 3本とし、
主枝とする枝には広い角度の枝を選ぶと良いです。
カキは、花芽から伸びだした枝に開花結実しますので、
新しい枝が伸びる空間が必要となります。
ですので、30〜50p間隔で、結果母枝を配置していくのが、
理想的な剪定方法です。
■樹皮を削る 病害虫の防除のために

写真のように、樹の皮を削り、
幹肌の凸凹な部分をなくしておくと、
病害虫が産卵する場所がないので、病害虫も激減します。
■参考
・カキ(柿)の育て方
・初心者の果樹栽培|庭植え鉢植えで大収穫
>>カキの苗を見てみる