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リトープスの脱皮


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リトープス「生ける宝石」


リトープス(Lithops)は、マツバギク科リトープス属で、
ギリシャ語でlithos(石)とops(似る)の複合語で、
石に似ているのでつけられた植物名です。

リトープスは、動物に食べられないよう、
石に擬態しているのだそうです。

原産地は、南アフリカとナミビアの乾燥地帯で、
めのう、石英、ジャスパーなど小石のなかに生えています。


リトープス育て方栽培方法

リトープスの育て方のポイントは、
置き場所と水遣りの管理です。

・栽培環境
置き場書は、4〜11月は、戸外の直接雨のあたらない、
日当たりの良い場所を選びます。
12〜3月までは、日当たりの良い室内で栽培します。

◎水遣り
リトープスの水遣りは、夏の休眠期を終えてからです。
9月に水やりをはじめると、縮んでいた根が元通りになり、
萎びていた葉がふくらんできます。

9月初旬から11月中旬くらいまでは、
最も生長が盛んで結実開花をします。
ですので、水は月に2〜3回くらいあげてください。

リトープスが結実する11月中頃から、
一時期、生長が止まり葉にしわがよることもあります。

実際には新旧の葉の入れ替え時です。
この時期はできる限り乾燥気味に管理します。
水やりは月に1〜2回くらいでよいでしょう。

リトープスが結実する11月中頃に水をあげすぎると、
新葉の中にまた新葉ができて二重に脱皮してしまいます。

3月下旬くらいから、新葉がどんどん成長する時期で、
新葉が完成してきて、とても美しい姿になります。
この時期は、水分が必要ですので、
水やりは月に2〜3回に増やします。

このようにリトープスの水やりは、
たいへん少なめに管理します。
お水をあげすぎると、根腐れや生長不良の原因になります。

さらに初夏6月くらいからは、完全に断水せず、
高温で乾燥しすぎている株には、月に1回水やりをし、
3日に1度ほど、夕方に土面がしめるくらいに、
霧を吹いてあげると元気に過ごしてくれます。

・植え替え
リトープスは、2〜3年に1回植え替えをします。
植え替えの最適期は8〜11月と、3〜5月です。

用土は排水性の良い、赤玉土小粒と鹿沼土小粒を、
同量入れたものが良いでしょう。
有機物を含む園芸用の土や堆肥などは向いていません。

肥料はマグアンプを少量、
あるいは固形の緩効性肥料を混ぜてください。

・耐寒性と越冬
リトープスは湿度と温度の高さは苦手ですが、
耐寒性はは強く、室温が零下まで心配要りません。
無加温でも越冬できますが、霜にはあてないようにします。

・害虫
根ジラミと、カイガラムシに注意します。
発見したら、オルトランなどを少量混ぜ込みます。
風通し良く栽培すると、害虫もつきにくいです。
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