
行者ニンニク(行者葫、学名:Allium victorialis subsp. platyphyllum)は、ネギ科(またはユリ科)ネギ属の多年草です。
行者ニンニクは、長さ20〜30cm、幅3cm以上の葉を持ち、強いニンニクの香りがします。生長速度が遅くタネまきから収穫までの生育期間が5〜7年とたいへん長いので、貴重な山菜とされています。市場では、高値で取引されています。
行者ニンニクという名前は、山で修験道の行者が食べたこと、あるいは行者ニンニクを食べると強壮効果があり修行にならず食べることを禁じられたのでという説もあります。
■行者ニンニクの育て方、栽培方法
行者ニンニクの育て方は、やさしいです。
畑、庭、原野、プランター、などでの栽培ができます。北海道の山奥で育っていた植物ですので半日陰地などでも栽培ができます。
行者ニンニクの防寒は、一般的にはとくに必要はありません。
冬季は、土壌が凍土、霜柱のできるところでは、りん茎の頂点を地上より2〜3pくらいに植え、葉の部分だけを地表に出し、マルチングを施すと良いです。
室内でプランター栽培の場合は、乾燥し過ぎないようにして表土が乾いたら水を与えましょう。
行者ニンニクは、栽培された環境により、枯れる時期が違います。葉が黄色くなり枯れても翌年には再び発芽しますので楽しみにしていてください。
行者ニンニクの用土は、水はけの良いものが適しています。
プランター栽培をする場合は、黒土と腐葉土と堆肥、同じ割合が良いでしょう。弱酸性を好みますので、アルカリ性の石灰などは使ってはいけません。
行者ニンニクをプランターや庭で栽培をしている場合は、こまめに追肥します。
堆肥と腐葉土の追肥でじゅうぶんです。
畑などで大規模に栽培する場合は、植え付け前に用土に堆肥を大量にすきこめば、追肥の必要はありません。
行者ニンニクの収穫は、4月初めから茎と葉を採取しましょう。
収穫は、根元から茎を2〜3センチ必ず残すと苗の力が衰えません。
1度収穫すると次に収穫するのに2〜3年かかります。株分けとタネまきで随時苗を増やしていくと毎年収穫できます。
■参考
・ニンニクのプランター栽培
・ニンニクの育て方 ←地植え基本編です
>>行者ニンニクの苗を見てみる