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ネコヤナギは自然樹形で大株に育てるとステキ


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ピンクネコヤナギも愛らしく人気があります


ネコヤナギ(ねこやなぎ、猫柳、学名:Salix gracilistyla)は、
ヤナギ科ヤナギ属、日本原産の落葉低木です。
山間部の渓流から町中の小川まで、広く川辺に自生する、ヤナギの一種です。

ネコヤナギは北海道から九州までの川の土手など、
湿気があり水はけの良い日当たりに自生する樹木で、
かわいい花穂で春の訪れを告げる花のひとつとしても、
人気のある樹木です。
ほかのヤナギ類よりも水際を好みます。

3〜4月に花芽を脱ぎ、愛らしい花を咲かせます。
ネコヤナギの花穂は、円筒型で絹のように、
なめらかに輝く毛で覆われています。
それを猫の尾に見立てて、ネコヤナギと呼んでいます。
花穂は生け花にも人気があります。

ネコヤナギは、雌雄異株(しゆういしゅ)で、
それぞれの株が、雄花、雌花を咲かせます。
花穂は雌花より雄花の方が大きくなります。

ネコヤナギの仲間には、花穂全体が暗紫色で黒く見えるクロヤナギ、
ほんのりピンク色のピンクヤナギなどがあります。
ネコヤナギの樹液は、カブトムシやクワガタムシ、スズメバチの好物です。


■ネコヤナギの育て方

ネコヤナギは、育て方がやさしく病害虫に強く、
手間のかからない落葉樹です。

ネコヤナギの移植、植え付けは10月〜入梅までに行います。
植え付け用土は、水はけの良い肥沃な土壌に植えます。
やせ地でも育ちますが、土質としてはやや粘質の土を好みます。

バーク堆肥や完熟した腐葉土をすきこみ浅めに植え付けましょう。
鉢植えでも育ちます。

◎剪定方法
ネコヤナギは、剪定しなくても美しい樹に生長します。
しかし古い枝は良い花がつかなくなるので、
3〜5年に1回くらいは株の更新のために、
株をコンパクトに切り戻します。

毎年剪定する場合の剪定方法は、
伸びすぎたり重なり合っている余分な枝を、
切るくらいにとどめます。

花は枝先につくので、秋以降の剪定は控えましょう。

ネコヤナギへの肥料は、2月ごろに寒肥として、
油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。

肥料を与えすぎると樹形が乱れるので、注意しましょう。
ネコヤナギの病害虫はあまり心配いりません。
発生したら早めに消毒します。

ネコヤナギの増やし方は、挿し木が適しています。
3月ごろ伸びた枝を20〜30pに切り、挿し穂とします。
比較的根付きやすい植物ですです。
>>ネコヤナギの苗木を見てみる
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