.jpg)
花も愛らしいですね
キンモクセイ(金木犀、学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus)は、
モクセイ科モクセイ属の常緑性中高木です。
中国が原産で江戸時代に渡来しました。
その香りと小さなかわいらしいオレンジ色の花は、
昔から日本人に愛され馴染み深い木です。
実はキンモクセイを含む、
モクセイの仲間には「ギンモクセイ(銀木犀)」もあります。
白色の小花をつけ、香りもキンモクセイほど強くありません。
花言葉は、謙遜、真実。
.jpg)
日当たりが好きです
■キンモクセイの育て方
基本的には強健な木で害虫にも強く育てやすい木ですが、
いくつか手入れの仕方のポイントがあります。
・栽培環境
キンモクセイは日当りの良い場所を好みます。
花木の中でもに日光を好む傾向が強いです。
半日陰でも育つことはできますが、
枝葉のつきが粗かったり花がつきにくくなりますので、
できるだけ日当りの良い場所に植えてあげましょう。
やや寒さに弱い木です。
地植えが可能な地域は東北より南の地域です。
また水はけの良い、肥えた土を好むので、
完熟堆肥と腐葉土などを漉き込んで植えつけます。
・定期的に葉水を
キンモクセイは、排気ガスなどで空気が悪い場所では、
花をつけなかったり花をつけてもすぐに落ちたり、
香りが弱くなってしまうことがあります。
これは、葉の表面の汚れが原因だといわれています。
道路に面している場所に植える場合は、
定期的に葉水をして葉の汚れを取るようにしましょう。
.jpg)
じょうずに育てると、こんなに開花します
・植え付け
キンモクセイの植え付けの時期は、
春の3月から4月、秋の9月下旬から10月頃が適しています。
根を傷めないように根鉢はそのまま崩さず、
やや広めの植え穴に植え付けで支柱を立てます。
キンモクセイを庭に植えた場合、
1〜2年は葉や枝を中心に成長するので、
花の数が少なくなることがあります。
しかし、2〜3年もすると花つきが、
良くなってきますので、安心してください。
鉢植えの場合はほとんど影響がありません。
・水やり
水やりは、庭や花壇に根づいた後は、
通常は必要ありません。
長く雨が降らないときに与える程度です。
鉢植えでは鉢土が乾いたらたっぷり与えます。
.jpg)
こちらがギンモクセイです
・肥料
肥料は、2月下旬頃と9月下旬頃に、
骨粉や鶏糞、草木灰などリン酸やカリの多い肥料を与えます。
チッソ分が多いと花つきが悪くなりますので注意します。
鉢植えのものは地植えよりも肥料を多く必要とします。
・剪定
キンモクセイの剪定方法は、
開花後から12月頃、翌春の4月から5月頃に、
1年枝=新梢を2〜3節ぐらい残し、
混んだ枝や邪魔な枝は根元から剪定します。
刈り込むときは、一時にまとめてばっさりと切らないで、
毎年少しずつ切り詰めて形を整えるのが良いでしょう。
キンモクセイは強剪定すると、花つきが悪くなります。
また、夏の花芽分化期には、剪定を行わないようにします。
・増やし方
挿し木で増やせます。
7月頃、今年伸びた枝を12pほど切り挿し穂とします。
■害虫
病気になりにくく害虫にも強いですが、
風通しが悪いとカイガラムシ、ハダニが、
発生することがありますので注意が必要です。
見つけたら適宜処分します。
・キンモクセイ(金木犀)の剪定方法詳細はこちら
>>キンモクセイの苗を見てみる
(2014.06.06改訂)