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ホップ、緑のカーテンにも


ホップは(Hop,学名:Humulus lupulus)、アサ科の多年草です。
和名はセイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)、蔓性で雌雄異株です。

雌花の毬花はビールの原料となり、
苦味、香り、泡などに作用し、ビールの保存性を高めます。

東北や北海道など冷涼な地域での栽培が多いことから、
暑さに弱いという感じがしますが、
苦手なのは高温多湿の状態です。

栽培環境をホップが好むように工夫すれば、
毎年、グリーンカーテンとして楽しむことができます。


■ホップの育て方

・栽培環境
日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。
ただし、強い日差しは苦手です。

特に夏の西日は強すぎて、枯れてしまう原因にもなるので、
西日の当たらない場所で育てましょう。

また、風通しの良い場所が好きといっても、
強風が当たる場所での栽培は避けます。
強風によって、生長点が傷み、生長にかなり影響します。


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つる性で生長が早いです


・植え付け
植え付けは11月〜3月頃が良いでしょう。
春になり、暖かい日が増えてくると新しい芽が出てきて、
それが気温の上昇とともにぐんぐん伸びてきます。

ホップは太い根を深くまで伸ばし、
さらに細い根を横に広く伸ばします。

できることなら地植えをする方が、
のびのびと育てることができますが、
環境によっては地植えできない場合もありますね。

その場合は、できる限り深くて大きい、
鉢やプランターを使い1株を植え付けます。


地上部が枯れている冬の間や、まだ苗が小さい時には、
大きな容器に1株しか植えないのはもったいないように見えます。

しかし何株も植えてしまうと栄養をお互いに取り合い、
生長が悪くなったりしますので、
必ず1つの容器に1つの株を育てるようにしましょう。

用土は、水はけがよく肥沃なものが適しています。
市販の培養土や赤玉土7と腐葉土3を混ぜたものが良いです。

石灰質の土を好みますので、
土を作る際に苦土石灰を混ぜ込むようにしましょう。

冬の間、地上部は枯れた状態になっていますが、
春から伸び始める新しい芽はすでにスタンバイしています。

まだ芽が伸び出していない状態のものを植え付ける際は、
芽を傷めないように気を付けて取扱います。

・水やり
ホップの水やりの基本は、
土の表面が乾いたらしっかり与えることです。

プランターなどで育てている場合は、
底からしみでてくらいたっぷりと与えます。

気温が上がると、生長が早くなる上に葉からの蒸散も増えます。
そのため、吸水力もかなり上がるので水の管理は大切です。 


高温多湿は嫌いますが、水切れを起こしてしまうと、
株が傷んだり、枯れたりします。

朝水をやっても、夕方に土が乾いていれば与えるようにします。
ただし、昼間は気温が上がって、
蒸れる原因になるので、与えるのはやめましょう。

だんだんと寒くなり、地上部が枯れてしまったら、
水はほとんど与える必要はありません。

地植えであれば、雨で十分です。
プランター栽培でも、土が乾くのに時間がかかりますので、
頻繁に与えなくてもいいでしょう。
土が完全に乾く前に与える程度で十分です。

・肥料
地植えの場合は、芽が伸び始める前の2月と、
生長が著しくなる6月に緩効性の肥料を与えます。

プランターなどの容器栽培の場合は、
地植えと同じように2月と6月に緩効性の肥料を与える他、
ホップの葉の様子を見ながら液肥や化成肥料を適宜与えます。

プランターは地植えに比べると、栄養の流亡が激しいです。
ホップの葉の色が薄くなったりするのは、
栄養が足りていない場合がほとんどです。
日々観察して、発見したら肥料を与えましょう。



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収穫したホップ


・栽培管理
若い苗であれば、春に伸びる芽の数はさほど多くはありません。
けれど、充実した株であれば、多くの数の芽が伸びてきます。

全部伸ばすと、栄養が分散してしまって、あまり伸びません。
そのため、その年に伸ばす芽を選び、あとは刈り取ります。

芽は50cmほどはまっすぐと伸び、
その後は左巻きにからみつきながら伸びていきます。

まだまっすぐ伸びている段階で、必ず支柱やネットを立てましょう。
上に伸ばしたものは、主つるがしっかりと伸びますが、

寝かせたものはすぐに脇芽が出てしまい主つるの伸びが悪くなります。

ホップは主つるから出る脇芽に花芽をつけますので、
一見寝かせた方が花芽がつきやすいように思いますが、
低い位置に出た脇芽には花芽がつきにくく、
上の方で出た脇芽の方が花芽が付きやすいのです。

そのため、支柱やネットの設置は早めにして、
しっかり誘引するようにしましょう。

秋になり、だんだんと涼しくなると葉やつるが枯れてきます。
ある程度枯れたら地際で刈り取ってしまいましょう。
ホップは耐寒性がありますので、
特に防寒対策などは必要ありません。


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秋のようす


・増やし方
挿し木、株分け、根伏せで増やすことができます。
挿し木は春4〜5月に、株分けは3〜4月が適期です。


■収穫

やわらかい芽や葉や蕾を収穫し、茹でたり天ぷらにして、
食べると、ほろ苦く味わい豊かです。

また、8月下旬〜9月上旬頃に、
ふんわりと咲いた花が熟したものを収穫し乾燥させると、

ハーブティーやポプリにしたりして楽しむことができます。
ホップは、鎮静、利尿、健胃効果があるそうです。

茶色の染色の染料として用いることもあります。
ホップのツルから下がる果実のような美しい花を
そのままフラワーアレンジメントやリースにしても、
乾燥させてポプリにしても、枕に入れて安眠枕にしても良いですね。

収穫する時は、花の付け根近くにある硬い毛で、
怪我をすることがあるので注意しましょう。


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収穫の後は美味しいビールで


■病害虫

アブラムシや毛虫や芋虫がつくことがあります。
アブラムシの場合は、少量であれば粘着テープなどでくっつけて捕殺します。
毛虫や芋虫も、見つけ次第捕殺するようにしましょう。

>>ホップの収穫方法

(2014.04.22改訂)
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