
かつお菜(カツオナ、勝男菜、正月菜)は、
九州の福岡近くで古くから栽培されていた、
在来種で高菜の仲間です。
「勝男菜」と呼ばれるように縁起が良く、
福岡のお雑煮には欠かせない伝統野菜です。
柔らかくて風味がありコクもあり、
煮るとかつお節のだし汁がいらないほど、
味が良いと言われ各地で人気が出ています。
■かつお菜の育て方 栽培方法
かつお菜の育て方は、時期を得ればやさしいです。
春、秋まき、いずれも適しますが、
秋まきのほうが、葉が厚く味わいも深く、
良質のかつお菜が収穫できます。
かつお菜の栽培方法は、
寒地では8月頃、暖地では9月頃に床蒔し、
5cmくらいに育った良苗を、
株間20〜30p位に定植します。
鉢、プランター栽培もできます。
じかに畑に蒔いてもよく育ちます。
肥料は、生育期に、10〜14日に1回の液肥、
または固形肥料の置き肥をしておきます。
9月中旬〜翌5月下旬の生育期は、
直射日光にあてるようにします。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりとあげます。
アブラナ科野菜は、アオムシやコナガ、ナノクロムシ、
ヨトウムシ、アブラムシ、コナジラミに注意します。
連作すると根こぶ病など病気にかかることがあります。
かつお菜のタネまきから収穫まで2ヵ月かかりますが、
タネまき時期をずらして育てたり、
株の葉だけをかき採れば、長期間収穫できます。
■かつお菜の利用方法
かつお菜は、ちぢみがあり、厚肉で大葉、
鮮やかな緑で、見た目も美しいです。
苦味、辛味もなくこくのある風味があり、
おひたし、漬物、煮物、汁物、鍋に最適です。
炒め物も美味です。
・博多雑煮の作り方
博多のお正月に欠かせないお雑煮です。
ダシをアゴ(トビウオ)と昆布でとり、
出世魚のブリを使うのが特徴です。
魚が苦手なかたは鶏にしてみてください。
カツオ菜と里芋、人参、焼き豆腐、椎茸、
紅白のかまぼこなどを具に、
お餅は焼かない丸もちを使います。
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