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個性的でかわいいパッションフルーツの花


パッションフルーツ(Passion fruit)は、
ブラジル地方原産で、別名クダモノトケイソウともいいます。
その名が示すように、開いた花は時計のような個性的な姿です。

パッションフルーツの果実は、ビタミンA、ビタミンC、
βカロテン、ハルミンなどがたいへん豊富で、
老化防止、視力維持向上、高血圧予防、心筋梗塞、
歯周病などに効果のある果物として人気を集めています。

面白い花も楽しめ、甘酸っぱい健康的果実も味わえる、
パッションフルーツを、ぜひ育ててみましょう。


■パッションフルーツの育て方

・栽培環境
太陽の光が大好きな植物ですので、
日当たりの良い場所で育てます。
日当たりの悪い場所ですと花付きが悪くなります。

耐寒性があまりないので、霜が降りない地域以外は、
冬は室内管理することが必要になります。

そのため、地植えよりも鉢植えの方が、
管理しやすいですのでお勧めです。

また、地植えでも鉢植えでも、
風通しの良い場所で育てるようにします。

ただし、強風が吹くような場所だと、
風で生長点が傷んで生育が鈍くなりますので避けましょう。

実が紫色の品種は、1株で結実するものがほとんどですが、
念のため2株以上植えておくと、着果率も上がって安心です。


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パッションフルーツの苗


・植え付け
4月〜5月が適期になります。
グリーンカーテンにする場合は、
できるだけ大きい苗を選ぶことが重要です。

パッションフルーツの根は浅いながらもよく広がります。
そのため、プランターなどで栽培するときには、
できる限り大きなものを選ぶようにします。

鉢であれば10号以上のもので、
根腐れを防ぐため少し浅型のものが向いています。 


用土は草花用や野菜用の培養土でも良いですし、
小粒の赤玉土7と腐葉土3をよく混ぜたものなど、
排水性の高いものを作るようにします。

・植え替え
容器栽培をしている場合は、
1年〜2年に1回は植え替えするようにしましょう。

育てている容器の底から根が出てきたら、植え替えの合図です。
今まで育てていた容器から株を抜き、手でそっと土を落とします。

土はすべて落とさず、三分の一程度を落とします。
パッションフルーツは根の生育が活発な植物ですから、
鉢いっぱいに根がまわっていることも多いでしょう。

よく生育した根を切るのは勇気がいりますが、
思い切って切ってあげることで、
新しい根をまたたくさん出して生長することができます。

根の中で黒くなっている部分は取り除くようにし、
全体の三分の一ほど根を整理し取り除きます。

元の容器に植え戻しても良いですし、
一回り大きい容器に植え替えても良いでしょう。


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大きくなってくると嬉しいですね


・水やり
基本的には、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。
花芽ができて開花するまでは、水分を必要とします。

開花が始まる頃になると、つるもどんどん伸びてきますので、
生長にとって水分が重要になります。

真夏になると、気温が高くなり、開花がおさまりますが、
今度は水分の蒸散が激しくなるので、土が乾きやすくなります。

初秋にはだんだん気温が落ち着いてきますが、
今度はまた花芽ができ始めるので水分を要します。

このように、パッションフルーツは生育期に入ると、
色々な理由で水分を欲しがります。

生育のおさまる晩秋までは、土が乾ききらないように、
注意しながら水を与えていきましょう。 


特に真夏はつるの生長のために水分の吸い上げが強く、
土が乾燥しやすい環境になりますので、
朝に水をやっても夕方に乾いているなら水やりします。

・肥料
生育期に入る4月頃から、1ヶ月に1回のペースで、
緩効性の肥料を施すようにします。

ただし、肥料の配合成分の比率に注意しましょう。
肥料は主に窒素・リン酸・カリが配合されています。

肥料の種類によって、比率が変わるのですが、
4月と5月は3つの成分が同等に入っているものを施します。

その後は、花芽と結実した実を育てるために、
リン酸が多く入っているものを与えます。

また、肥料の効果が持続する期間も種類によって異なります。
1ヶ月で効果がきれるものを選ぶようにし、
新しい肥料を与える際に古い肥料が残っている場合は、
取り除くようにしましょう。

・栽培管理
植え付けをした後は、必ず支柱を用意して立てるようにします。
支柱に誘引しておかないと、風で生長点が傷むことがあります。 


生長点が傷むと、その後の生長に非常に悪いのです。
つるがのびなかったり、回復に時間がかかってしまって、
花も咲かせずに終わってしまうこともあります。

支柱は、輪っかのついたあんどん仕立てのものや、
ネット、トレリスやオベリスクでもいいでしょう。

・受粉
立派な実を収穫するには、開花し受粉することが大切です。
受粉には、晴れた日の午前中が適しています。

開花した花をよく見ると、
中心に掃除機の先のようなT字の雄しべが5つと、
飛び出た3つの雌しべがあります。


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パッションフルーツの雄しべと雌しべ


綿棒などを使って、雄しべから花粉を取り、
3本の雌しべにつけます。

せっかく雌しべにつけた花粉が落ちてしまったりして、
受粉率が下がるので、雨の日は避けるようにしましょう。

また、パッションフルーツの花は1日しか咲いていません。
花芽をよく観察し、翌日に咲きそうな蕾はチェックしておきます。 


全ての花に受粉作業をしても良いのですが、
あまり実をつけすぎると後に続く花芽が育たなかったり、
着果した分も小さく育ってしまうことがあるので、
受粉させすぎもよくありません。

・剪定
生育がゆっくりになる11月頃、剪定を行います。
あんどん仕立てやネットに誘引している、
つるをていねいにはずします。

つるの長さが半分くらいになるように切ります。
切った後、あんどん仕立てにしておきます。

・冬越し
パッションフルーツはあまり耐寒性がありません。
冬でも8℃以上の気温があれば、戸外でも越冬できますが、
基本的には室内で管理した方が良いでしょう。

晩秋の剪定が終わったら、
室内の日当たりの良い窓辺などに置きましょう。

ただし、窓のそばは、夜間に意外と気温が下がります。
日中は窓辺に置き、日が暮れたら窓から離すと安心です。


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もうすぐ収穫です


■収穫

初夏に着果してから収穫できるまで、
だいたい2ヶ月ほどかかります。

秋口に着果したものだと、
初夏に着果したものより収穫までに時間がかかります。

年を越してから収穫に至ることもありますので、
冬に室内管理するために剪定したいのであれば、
秋は花を楽しむだけにします。


■病害虫

ハダニやカイガラムシがつくことがあります。
ハダニは高温で乾燥した環境で発生することが多いです。

夏になって気温が上がってきたら、
時々葉水をあげたりして予防しましょう。

もしハダニが発生した場合は、
専用の薬剤でしか駆除できませんので、
できる限り発生させないようにしましょう。

カイガラムシはつるを観察していると、
ついているのがすぐ分かります。

発見したら、こすって落としたり、
粘着テープなどで駆除しましょう。


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パッションフルーツは、お酒を入れても美味


■パッションフルーツの利用方法

パッションフルーツはそのままでもおいしいですが、
さらにシャーベットも、美味です。

砂糖、果汁を加えかき混ぜて冷凍させれば、
トロピカルシャーベットができます。

また、パッションフルーツの果汁を焼酎や酎ハイなどに一絞りします。
ジン、シャンパン、ラムにも合います。

フルーツソースとして、アイスクリームや、
ヨーグルトにそのままパッションフルーツの果肉と果汁を、
トッピングすると、かなり美味しいです!

その他、サラダのソースや、アイスキューブにも役立ち、
おいしくいただけます。

■参考
・パッションフルーツ 冬越しのコツ
・パッションフルーツの棚仕立てで収穫量アップ
・パッションフルーツ、剪定と受粉のコツ
・パッションフルーツ 花が咲かない
・パッションフルーツ 肥料の与え方

(2014.05.08改訂)
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