
■うどんこ病(Powdery mildew)とは?
うどんこ病はエンドウ類の収穫期の5月ごろ発生します。
主に葉の表面に白い粉を散らしたようになり、
キュウリ、カボチャなどのウリ科の野菜、
ブドウ、麦類(コムギ、オオムギ)などに伝染します。
ひどい場合には茎にも発生します。葉は退色し黄変して、
株の生長が妨げられます。
うどんこ病は、胞子が風で散り、若い葉や枝、花首、蕾に寄生、
多くの植物に発生します。うどんこ病の種類は多く、
一般にそれぞれ違う植物に寄生します。
例えば、バラのうどんこ病はバラにのみ発生します。
また、うどんこ病は生きている植物だけに寄生します。
発病の初期に肉眼で見つけることが可能です。
比較的高温で湿度が低いと繁殖しやすく、
晩春から秋にかけて発生しやすいです。
とくに風通しの悪いところでは多発します。
逆に雨が続くときには発生が少なくなります。
■うどんこ病の予防と対策
バラなどの落葉樹は、冬場に石灰硫黄合剤を散布し、
樹上で越冬する菌糸を退治します。
エアゾール剤では殺虫殺菌剤のベニカX、オルトランC、ベニカDX、殺虫殺菌スプレー剤のベニカXスプレーが効果が高いです。
うどんこ病の発生初期であれば、サプロール乳剤、
カリグリーンなどの散布も効果的です。
うどんこ病の予防対策には、日照不足に注意し、
窒素肥料は少なめにし適正な施肥によって過繁茂にならないように管理します。
乾燥すると発生しやすいので、水を散布しましょう。
株と株の間をあけて風通しをよくするのも効果的です。
さらに土壌の排水性を良くし、根がじょうぶに育つように配慮します。
麦類などは刈りとった後の株に菌が残るので、除去します。
連作を避け異なる種類の作物を輪作するようにします。
うどんこ病が、激発した場合は発病した植物を、
すべて取り除き焼却し、被害茎や葉を畑に残さないようにします。