
金時草(キンジソウ、水前寺菜、スイゼンジナ)は、
加賀の伝統野菜として、また沖縄では、ハンダマーという野菜で、
その栄養とおいしさが注目を集めています。
金時草は、ビタミンA、カリウム、鉄分、カルシウムを多く含み、
赤紫色の色素のアントシアニンは活性酸素を抑え、
血圧を調整する成分も含んでいる健康野菜です。
■金時草の育て方
金時草の生育適温は、20〜25度で、
温暖な気候を好み、暑さに強いです。
土壌はさほど選びませんが、
やや酸性有機質に富み、通気性、保水性のある土を好みます。
金時草の苗は、園芸店などで販売しているものを購入し、
気温が20度を超え地温が15度以上になったころ、
深めのプランターに3株植えて暖かい所で育てます。
地植えでは、本葉4〜5枚のとき、
40〜50pの間隔で植え付けます。
追肥は月に1度くらい化成肥料を与えます。
鉢植えなどの場合は、薄い液肥を週に1度あげてください。
金時草を植え付けて、50日くらいで、
茎の長さが20pくらいになった頃が収穫の目安です。
上の方から17cmくらい、茎を3cmくらい残して切り戻します。
収穫後、追肥と水遣りをすれば、
すくすく成長し生育し続けて収穫できます。
とり遅れると質が落ちますので、若いうちに収穫すれば、
みずみずしい金時草をいつも採ることができます。
早朝、気温の低い朝にとった金時草が質も高く日持ちがします。
金時草の増やし方は、挿し芽で簡単にできます。
たいへん生育が良く、八百屋などで求めた元気な葉を、
挿し木にしても増やすことができます。
湿度のある日陰の暖かいところで、
7〜10日ほどで発根してきます。
春から秋に挿し木も試してみてください。
■金時草の利用方法
金時草は、苦味とヌメリがありますが癖のない味なので、
初めてのかたも抵抗無く食べられると感じます。
軽く茹でておひたしにすると、
鮮やかな紫色に変わり独特のヌメリがおいしいです。
酢味噌和え、辛し和えも美味です。
漬物、天ぷら、炒め物にも、重宝します。
>>金時草の苗などをもっと見てみる