
イランイラン(Cananga odorata)は、
バンレイシ科のイランイランノキのことです。
イランイランの花から採れる精油のこともさします。
イランイランの花の精油は、シャネルNo5にも使われていて、
アロマテラピーのエッセンシャルオイルでも、
たいへん人気を集めています。
イランイランは、夏に良い香りの、
豊かな花をたくさん咲かせます。
花は、はじめは緑色ですが、
時間とともに黄色、オレンジに変化していきます。
強い芳香があり、とくに朝に強く香り立ちます。
その芳香は香りはシャネルの5番の香りです。
■イランイランの育て方 栽培方法
・栽培環境
生育の最低温度は20℃(越冬は約8〜10℃)で高温でよく育ちます。
花精油を採取するための栽培では、
整枝をしてコンパクトに育てると良いでしょう。
・追肥
イランイランは、定期的に固形肥料や液肥をあたえると、
元気で花つきが良くなります。
・植え替え
鉢植えの場合は、根づまりを起こしやすいので、
定期的に植え替えをしてあげると良いでしょう。
・水やり
イランイランは、乾燥に少し弱いので、
つねに表土がやや湿った状態に管理するのが、
水やりのポイントです。
・用土
土は、水はけがよく適度に保水性があり肥えた土を好みます。
イランイランの植えつけ時に堆肥などの有機質の肥料を施しますが、
土が肥えていれば特別の施肥は必要ありません。
・増やし方
2〜3年ほどして2mに生長した木の頂生芽を、
挿し木にして増やすことができます。
花後につく黒いタネを摘み取り、6〜8月にタネまきもできます。
・病害虫
イランイランは、新芽や葉の裏にアブラムシがつきやすい植物です。
アブラムシはウイルス病を媒介するものもあるので、
見つけたら早期の駆除が肝心です。
小規模でしたら軍手などをして直接除去します。
広い範囲の場合は、オルトラン剤、ジメトエート乳剤、
スミチオンなどを散布します。
・越冬
冬は、室内で管理するのが安全です。
約8〜10℃あれば、越冬できます。
イランイランの生長が鈍っている、
冬は水やりは控えめにしてあげましょう。
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