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アロエAloe)はアロエ科アロエ属の多肉植物の総称です。現在、250〜300種以上が知られています。日本ではキダチアロエアロエベラアロエ・サポナリアアロエ・不夜城の4種の栽培、流通が多いです。
アロエ属の科は分類体系により異なり、アロエ科、ユリ科、ツルボラン科のいずれかとなります。

アロエのなかで、日本で広く栽培されるのはキダチアロエ(Aloe rborescens)で、「医者いらず」の名で知られています。木立ちアロエという名の通り茎が伸びて立ち上がります。暖地では戸外でも育ち冬に赤橙色の花をつけます。葉の外皮は苦味が強いですが、葉内部のゼリー質はアロエベラと変わらず苦味はありません。
キダチアロエは葉肉の内服で健胃効果があり、またバルバロインという下剤効果物質により便秘にも効果があります。ただし、体質により胃炎や大腸の色素沈着を起こすこともあるそうです。
アロエベラ (A. vera) は、外皮を剥きやすくゼリー質が食用として好まれます。ほぼ全種がワシントン条約で保護されているアロエ属のなかで栽培種として例外にされています。葉が長く株の中心部の葉が伸び、外側の葉は成長に伴い枯れていきます。食用ではヨーグルトに入れるほか、日本では刺身などにもされています。

アロエは、育て方が容易な植物で、とくに手入れをする必要がありません。草丈が伸び、下方の葉が落ちて形が悪くなったら、仕立て直してあげます。株の上部を30cmほどで切り取り、挿し木します。もとの株は脇から新芽がたくさん出てきます。
アロエは水はけの良い土を好みます。赤玉土、腐葉土、川砂を混ぜた土や多肉植物用の培養土を利用するとよく育ちます。
アロエは直射日光を当てて育てると株がじょうぶに育ち、耐寒性も強くなります。半日陰の場所では、丈のみ伸びて枯れることもあります。
耐寒温度は0〜3℃前後と比較的強いので暖かい地方なら外で越冬できます。冬の気温が0℃以下の環境では、室内に取り込んだほうが安全です。
アロエは、乾燥に強く、水が多少不足しても枯れることはありません。
アロエの水遣りは、春から秋までは土の表面が乾いたらたっぷり、冬はほとんど水をあげなくてもだいじょうぶです。月に3〜4回くらいで育ちます。屋外での越冬では、水をやる必要はありません。
アロエの肥料は4〜10月の成長期に10日に1回くらいに液体肥料を与えます。液体肥料がわりに緩効性タイプの置き肥を与えてもOKです。
生長が早いので2年に1回、5〜9月の生育期に植え替えます。

アロエは、株分けさし木で増やします。いずれも5〜9月が適しています。
株分けは植え替えのときに、親株の周りに子株ができますので、鉢から株を抜き、ナイフなどできれいに切れ目を入れて株分けします。
挿し木用に切り取った茎は切り口から水分が出るので2〜3日陰干ししてから鉢にしっかりと挿します。挿し木後は不安定ですから、支柱や紐で鉢に固定してぐらつかないようにします。そして水をたっぷりと与えて通常の挿し木の管理をすると発根してきます。

アロエ利用方法
生葉を潰して絞った液をシャンプーに混ぜて使うとしっとりします。
風邪気味のときは、生のアロエを食べたり、煎じて飲むと良いでしょう。
アロエの成分は強いので、分量は、最初は少なめに摂りましょう。
アロエ酒アロエ茶アロエのはちみつ漬けなどにすると健康にたいへん良い飲み物ができあがります。

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